東京外為:ドルが対ユーロで下落、米FRB議長の議会証言を警戒

東京外国為替市場では、ドルが対 ユーロで下落。前週末の米公定歩合引き上げ後に高まっていた早期利 上げ観測が後退する中、米国時間にバーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長の議会証言を控えて、警戒感からドルの上値が抑えら れる格好となった。

クレディアグリコル銀行外国為替部の斎藤裕司ディレクターは、 前日の海外市場でユーロ売り・ドル買いに傾き過ぎていたため、バー ナンキ議長の議会証言を控えて、「いったん持ち高を解消する動きが観 測される」と指摘。東京市場でドル売りにつながったと説明している。

ユーロ・ドル相場は午前の取引で一時1ユーロ=1.3551ドルと、 前日のニューヨーク時間午後遅くに付けた1.3507ドルからドル安が 進行。午後も1.35ドル台前半から半ば付近でドルが弱含みに推移し た。

ユーロ・円相場はユーロ買い優勢の展開となり、午前に一時1ユ ーロ=122円29銭と、前日のニューヨーク時間午後遅くに付けた121 円86銭からユーロが水準を切り上げ、その後も122円台後半で取引 された。

一方、ドル・円相場は1ドル=90円台前半で小動き。円の安値が 90円31銭、高値が90円10銭と、午前に形成された値幅21銭のレ ンジ内での取引が続いた。

三菱UFJ証券クレジット市場部為替課長の塩入稔氏は、「月末に 向けて投資信託の設定が多いとの観測が市場で聞かれている」として、 需給面での円売り要因を背景に、円の上値が抑えられる可能性もある と指摘していた。

バーナンキ議長の議会証言

この日の米国時間には、バーナンキFRB議長が下院金融委員会 の公聴会で半期金融政策報告について証言する。

日興コーディアル証券国際市場分析部の為替ストラテジスト、松 本圭史氏は、「あらためて低金利政策の長期化を示唆する発言」が警戒 されると言い、一方向にユーロ売り・ドル買いが進みにくいと説明し ている。

セントルイス連銀のブラード総裁は23日、記者団の質問に対し、 米景気拡大が予想通りなら、FRBが今年末まで利上げを見送る可能 性があるとの認識を明らかにした。

ギリシャ4大銀格下げ

一方、ユーロ圏では、ギリシャを中心とした一部加盟国の財政規 律問題がくすぶる中、市場ではユーロの上値が重い面も残るとみられ ている。

格付け会社フィッチ・レーティングスは、ギリシャの4大銀行の 長期および短期発行体デフォルト格付けを引き下げた。

また、ドイツのIfo経済研究所が前日に発表した2月の独企業 景況感指数は95.2と、前月の95.8から低下。ブルームバーグがま とめた市場予想では96.1への上昇が見込まれていた。

日興コーディアル証の松本氏は、バーナンキ議長の議会証言を控 えて、足元では米金融政策に関する見通しに市場の目が向いているが、 「ユーロの悪材料そのものが消えたわけではない」と指摘している。

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