日本株は続落、米景気警戒し輸出中心に全業種安い-先物主導で荒さも

日本株相場は続落。2月の米国の 消費者信頼感指数が市場予想を大きく下回り、米景気の回復の鈍さが警 戒された。電機や精密機器、自動車など輸出関連中心に幅広く売られ、 東証1部の33業種はすべて安い。

米金融政策の動向などにも不透明感が残り、投資家の様子見姿勢か ら実需の買いは乏しく、先物主導による荒い値動きも特徴だった。日経 平均株価の終値は前日比153円27銭(1.5%)安の1万198円83銭。 TOPIXは同11.68ポイント(1.3%)安の895.69。東証1部の騰落 銘柄状況は値下がり1322に対し、値上がり252。

大和住銀投信投資顧問の門司総一郎投資戦略部長によると、「米公 定歩合や中国の預金準備率の引き上げなど、事前に予想することが難し いイベントリスクがあり、相場は読みにくくなっている」という。

東京株式市場は薄商いの中、先物主導で下げる場面が目立った。東 証1部の売買代金は1兆2565億円と、前日までの過去1年間の平均1 兆4289億円に届かなかった。一方、日経平均先物3月物の出来高は8 万946枚と、前日(6万3036枚)を上回った。米連邦準備制度理事会 (FRB)が18日に公定歩合を引き上げて以来、投資家は様子見姿勢 を強めているが、この日の投資家心理に影を落としたのが米消費の動向 だ。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが23日に発表した2月 の消費者信頼感指数は46.0と、2009年4月以来の低水準となった。ブ ルームバーグの予想中央値(55.0)を大幅に下回った。前月に08年9 月以来の高水準まで回復していただけに、米景気のけん引役である個人 消費の回復ペースの鈍化が懸念された。

日興コーディアル証券エクイティ部の西広市部長は米信頼感指数に ついて、「非常に悪かった。米景気の不透明感が増している」と指摘し た。

外需から内需まで幅広く

米景気の先行き懸念は海外商品相場の下落にもつながり、東京市場 では輸出、資源関連中心に幅広く売りが先行した。TOPIXの業種別 下落寄与度上位には電気機器、銀行、輸送用機器、化学、卸売、機械が 並び、下落率上位では不動産や小売、証券・商品先物取引など内需関連 業種も目立った。

昭和シェルが急落

個別では、10年12月期の配当予想を18円と、前期実績から半減 させた昭和シェル石油が、UBS証券の格下げも重なり急落。メリルリ ンチ日本証券が投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げた東邦ガ スは続落。

半面、自社株買いを発表した協栄産業や、固定資産の譲渡益で10 年3月期の連結純利益予想を引き上げたクラボウが大幅反発。メリルリ ンチ日本証券が投資判断を「買い」に引き上げたシップヘルスケアホー ルディングスは6日ぶりに反発。

新興3市場は上昇

国内新興3市場は上昇した。東証マザーズ指数は前日比0.7%高の

403.32、大証ヘラクレス指数は同0.7%高の572.75、ジャスダック指数 は同0.02%高の50.27。

個別では、三菱UFJ証券が投資判断を「強いアウトパフォーム」 に引き上げた楽天が3日続伸。東証マザーズ市場から1部または2部市 場に市場変更すると発表したネクストが3日ぶり反発。SNS(交流サ イト)向けアプリケーション需要の拡大期待が広がったドリコム、スパ イアは急伸。半面、ミクシィ、ACCESS、スタートトゥデイなどネ ット関連株の一角が安い。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE