米社債の投資リターン、欧州債に対する劣勢克服も-米経済の回復で

米国の社債の投資リターンは欧 州に後れを取っており、その差は過去1年で最大となっているが、 大手金融機関の間には、欧米間で成長率の格差が広がるのに伴い状 況は逆転するとの見方がある。

モルガン・スンタンレーとシティグループ、バンク・オブ・ア メリカ(BOA)は、米社債を顧客に推奨。BOAメリルリンチ指 数によると、投資適格級の米社債は今月これまでのリターンがマイ ナス0.97%と、欧州のプラス0.11%を下回っており、その差は

1.21ポイントだった昨年2月以来最大となっている。

ストラテジストの米信用市場の見通しは強気に転じている。エ コノミストが米国の成長率は欧州の2倍以上になり、企業の債務返 済能力も高まるとみていることが背景にある。製薬最大手の米ファ イザーやドイツ最大の電話会社ドイツ・テレコムが発行したドル建 て社債の利回りは、両社のユーロ建て債を1ポイント余り上回る水 準だ。

モルガン・スタンレーのストラテジスト、アンドルー・シーツ 氏は「米国のマクロ経済は、確かに以前よりも持続可能になったよ うにみえる。信用市場も支えられているようだ」と指摘した。

ギリシャやポルトガル、スペインの財政赤字拡大が欧州の成長 を鈍化させる恐れがあるにもかかわらず、ドル建て債の利回りは欧 州の社債を上回る水準にある。米国の投資適格債と国債の利回り格 差は22日、1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小の 平均185bpとなった。欧州は1bp縮小の160bp。

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