米バークシャー債保証料、1年5カ月ぶり低水準-格下げどこ吹く風

著名投資家のウォーレン・バフェ ット氏率いる米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイは、格下げ にもかかわらず社債保証コストが低下しており、信用市場でのバフェ ット氏の名声は2008年以来で最も高まっている。

CMAデータビジョンによれば、22日のバークシャー債のクレジ ット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは128.1ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)と、1年5カ月ぶり低水準で終了 した。08年9月22日は127.6bp。09年3月5日には525bpに達し ていた。09年4-12月の株式相場上昇がバークシャーの業績を押し上 げ、投資家は同社が過去1年間に失った3つの「AAA」格付け以上 のものを見いだしている。

モーニングスターのアナリスト、ビル・バーグマン氏はバークシ ャーについて、「市場はますます同社の根本的な信用力を認識しつつあ る」と指摘。「市場での地位を強固にしている」と付け加えた。

S&P500種株価指数が昨年4-12月に40%上昇する中で、バー クシャーの業績は09年1-3月(第1四半期)に出した15億ドル(約 1400億円)の赤字から回復。複数年にわたる世界株式相場の方向性へ の賭けが当たり、同社の株式ポートフォリオは550億ドル超に拡大し、 負債は減少した。バフェット氏のコメントを求めるメッセージを同氏 のアシスタント、キャリー・カイザー氏に残したものの、回答はなか った。

信用市場の安定とリセッション(景気後退)からの脱却を目指し て、米連邦準備制度理事会(FRB)と米政府が総額11兆6000億ド ル規模の措置を講じたことを受け、社債保証コストは09年3月以来、 低下している。08年の米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破 たん後に苦境に陥った複数の金融機関が問題資産購入計画(TARP) に基づく救済措置を受けた。バークシャーは公的支援を受けていない。

バークシャーはうまくやっている

調査会社ギミー・クレジットの債券アナリスト、キャスリーン・ シャンリー氏は「スプレッドは金融部門全般にわたり、昨年の最高水 準から大幅に縮小している」と指摘。「バークシャーは危機のさなかに 大半の企業よりもうまくやっており、利益を得る好機を幾つかとらえ ることができた」と説明した。

CMAの調べでは、北米の投資適格級企業125社で構成するマー クイットCDX北米投資適格指数は91bpと、09年3月以来で171b p低下している。先月は07年12月以来の低水準に達した。

CMAによれば、バークシャーのCDSスプレッドは同指数を37 bp程度上回っている。08年10月以前の3年間は同指数を下回る水 準で推移していた。

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