クロズナー元FRB理事:赤字抑制措置なければ米金利は大幅に上昇

クロズナー元米連邦準備制度理事 会(FRB)理事は、オバマ政権が過去最高水準に達した財政赤字の 抑制措置を近く打ち出さなければ、米国の借入金利は「大幅に」上昇 するとの見通しを示した。

クロズナー氏は22日、訪問中のロンドンから電話インタビュー に応じ、「財政の責任をめぐる議論は活発だが、明確な方針がまだ不在 だ」と指摘。「今後数カ月のうちに明確な方針が打ち出されなければ、 市場の警戒が強まり始め、借入金利が大幅に上昇すると思う」との見 通しを示した。

オバマ政権は1日、今年度(2009年10月-10年9月)の財政 赤字は過去最高の1兆6000億ドルに拡大する可能性が高いと予測し た。中国の昨年12月の米国債保有額が大幅に減少したのを受け、同 国の米国債見通しは弱気に転じているとの観測が強まっている。

現在シカゴ大学の経済学教授を務めるクロズナー氏は「信頼し得 る方針が打ち出されれば、課題はさほど大きくならないと思う」とも 語った。

06年3月-09年1月にFRB理事を務めた同氏(47)は「多く の国が非常に多くの米国債を保有し続けている。不確実性が強まり、 難問が浮上すると米国に対する依存度が高まる。そのことは、米金利 が比較的低い水準にとどまっている事実に反映されている」と述べた。

同氏はまた、米国債に対する需要の強さは、準備通貨としてのド ルの「本格的な競合通貨」がまだ存在しないことを意味していると指 摘した。

さらに、米国の政策金利が今年1-6月(上期)に引き上げられ る「公算は極めて小さい」と予想。今年の米成長率は3.5-4%にな るとの見通しを示した。

-- Editors: Craig Stirling, Eddie Buckle

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor:Masami Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: Zijing Wu in London +44-20-7330-7908 or zwu17@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先: John Fraher at +44-20-7673-2058 or jfraher@bloomberg.net

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