英BPなど石油大手:コスト削減策、失速も-掘削再開や人材確保で

英BPや英・オランダ系ロイヤ ル・ダッチ・シェルなど欧州石油大手の油・ガス田開発コスト削減策が 失速する可能性が強まっている。掘削が復活しエンジニアに対する需要 が増えて業界内のコストが再び上昇する恐れがあるためだ。

原油価格は過去1年間に2倍に上昇し1バレル=80ドル近辺とな り、石油大手各社はリセッション(景気後退)中に凍結していた開発計 画を再開した。バークレイズ・キャピタルによると、今年の業界の投資 額は前年比11%増の4390億ドル(約40兆円)に達する見通し。

投資銀行ジェフリーズ・インターナショナルの石油・ガス部門マネ ジングディレクター、ポール・ウィーラー氏(ロンドン在勤)は「やや 時間差があるが、原油価格上昇とコスト上昇は相関性が高い。石油業界 は常に人材難だ。最も大きな課題の一つは若手のエンジニアと地質学者 の確保だ」と述べた。

BPのトニー・ヘイワード最高経営責任者(CEO)は今年、コス ト削減をさらに強化する方針を示した。同社は昨年、40億ドルのコス トを削減した。シェルのペーター・ボーザーCEOは10億ドルのコス ト削減を目指している。

経済危機で一時的にコスト増に歯止めがかかったが、石油大手各社 は深海域油田、オイルサンド、ガス資源の豊富なシェール(頁岩層)開 発への投資拡大を余儀なくされている。

石油大手各社はコスト削減で困難に直面する可能性があるが、生産 プロジェクトを請け負う米シュルンベルジェ、ベーカー・ヒューズ、英 ペトロファクなどの油田サービス会社は掘削の増加による恩恵を受ける 見込みだ。

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