東京外為:ドルが対ユーロで下落、米FRB議長の議会証言を見極め

東京外国為替市場では、午後の取 引でドルがユーロに対して下落。前週末の米連邦準備制度理事会(F RB)による公定歩合引き上げを受けた早期利上げ観測が薄れる中、 24日にバーナンキFRB議長の議会証言を控えて、ドルに売り圧力が かかった。

バークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文氏は、米 国の公定歩合引き上げの後に構築されたドル買い持ち高を解消する動 きがくすぶっていると指摘。FRBが段階的に出口政策を実施してい くこと自体はドル買い材料だとしながらも、早期利上げ期待が修正さ れる中、バーナンキ議長の議会証言では、「出口戦略のタイミング」が 示されるかどうかが注目だとしている、

ユーロ・ドル相場は午後の取引で一時1ユーロ=1.3637ドルと、 前日のニューヨーク時間午後遅くに付けた1.3596ドルからドルが水 準を切り下げた。また、午後にはスイス・フランが対ユーロで一時1 ユーロ=1.4618フランと、昨年3月10日以来の高値を付けたあと、

1.4683フランまで急速に下落。対フランでのユーロ買いがユーロ・ ドルに波及した面もあったようだ。

ユーロ・円相場は午前の取引で一時1ユーロ=124円24銭を付 けたあと、ユーロがじり安に展開し、正午すぎには123円73銭まで 下落。午後は124円台前半で取引された。

一方、ドル・円相場は正午すぎに一時1ドル=90円94銭と、3 営業日ぶりのドル安値を付け、その後は91円ちょうど近辺で推移し た。

米金融政策を見極め

サンフランシスコ連銀のイエレン総裁がサンディエゴで行った 講演の原稿によると、「利上げを開始する際には、その手段は整ってい る」と言及した一方で、「当面の間、経済はなお異例な低金利による支 援を必要としている」と述べている。

みずほ証券の林秀毅グローバルエコノミストは、米金融当局から は、公定歩合引き上げを受けて市場に広がっていた早期利上げ期待を 鎮静化する発言が目立つと指摘している。

この日の米国時間には、セントルイス連銀のブラード総裁が規制 改革について講演するほか、2月の消費者信頼感指数などの指標が発 表される。また、24日にはバーナンキ議長が下院金融委員会の公聴会 で、半期金融政策報告の証言を行う。

欧州信用不安くすぶる

一方で、欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のアルタ ファイ報道官は22日、ブリュッセルで記者団に対し、ギリシャ救済 に関して「そういった計画はない」と述べている。

資産管理サービス信託銀行資金為替部の野村祥宏調査役は、ユー ロ圏では、ギリシャの財政問題を何とか乗り切ったとしても、「その他 の国に対する懸念が根強い」と指摘。ユーロを買っていくほどの材料 も見当たらないとして、戻りは限定的とみている。

先月26日には、ギリシャの公債管理当局の責任者、パパニコロ ウ氏がインタビューに応じ、2月も恐らく銀行のシンジケート団を通 じて10年債を発行するだろうと語っていた。

ただ、その後、公債管理の責任者に起用されたクリストドーロー 氏は前日のインタビューで、10年債発行についてコメントを控えてお り、「発表する内容がある時に発表する」と述べるにとどめた。

みずほ証の林氏は、ギリシャの国債発行について、「市場ではあら ためて懸念材料として意識されている」と指摘している。

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