債券は小幅高、株価反落や月末接近で超長期債に買い-20年入札無難

(第7、11段落を追加します)

【記者:池田祐美】

2月23日(ブルームバーグ):債券相場は小幅高(利回りは低下)。 日経平均株価が反落したほか、月末接近で投資家から保有債券の年限 を長期化させるための需要が見込まれており、現物市場では超長期債 を中心に買いが入った。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用本部の松川忠債券運 用第2部長は、「午前は20年債などを中心に買いが入った。20年債入 札結果は良かったが、証券会社の売り持ちの買い戻しも終わって午後 は動きが止まった。月末に債券インデックス(指数)が伸びるのに向 けて利回り曲線の平たん化傾向が意識されている」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の305回債利回 りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い1.34%で取引を開始した。 いったんは1bp低い1.335%に低下したが、午後に入ると低下幅を縮 めて0.5bp低い1.34%で推移した。午後3時前からは再び1.335%で 取引されている。

超長期債が買われた。前回入札された20年物の114回債利回りは 一時2bp低い2.15%、新発30年債利回りは2bp低い2.33%まで低下 した。パインブリッジの松川氏によると、「生命保険などの根強い需要 があったほか、短期的な持ち高調整の買いも入った」という。

BNPパリバ証券の山脇貴史シニア債券ストラテジストは、「月末 に向けてインデックス買いも入ってくるので、下値は限定的になりそ うだ」という。

先物は反発

東京先物市場の中心限月3月物は5営業日ぶりに反発。前日比7 銭高の139円37銭で始まった後、139円30銭台を中心に推移し、日 経平均株価が100円を超す下げとなると、買いが優勢となり、午後の 開始後には13銭高まで上昇した。その後は売りが優勢になって、一時 は2銭安まで下げたが、取引終了にかけて再び水準を切り上げて、結 局は11銭高の139円41銭で終えた。

先物3月物が一時下げに転じたことについて、BNPパリバ証の 山脇氏は「午後に株価が持ち直したこともあり、相場が崩れるほどで はないが、買いが続かず、伸び悩んだ」と説明した。

入札結果は無難、テール縮小

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)2.2%の20年利付 国債(115回債)の入札結果は、最低価格が100円85銭、平均落札価 格は100円90銭となり、最低価格は事前の市場予想(100円85銭) と一致した。

最低と平均落札価格との差である「テール」は5銭となり、昨年 8月入札以来の小ささとなった。一方、応札倍率は2.90倍で前回債の

3.02倍から低下した。また、日経テレコンによると、この日に実施さ れた20年利付国債の入札では野村証券が2371億円を落札した。

日興コーディアル証券の山田聡チーフクオンツアナリストは、20 年債入札自体は無難な結果だったと指摘した。

日本相互証券によると、この日入札された20年債(115回債)の 利回りは、業者間取引では2.14%で寄り付いた。その後は2.15%まで 売られた後、午後3時29分前後は2.145%で推移している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE