2月22日の米国マーケットサマリー:株は小反落、円は上昇

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3599 1.3613 ドル/円 91.13 91.52 ユーロ/円 123.93 124.58

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,383.38 -18.97 -.2% S&P500種 1,108.02 -1.15 -.1% ナスダック総合指数 2,242.03 -1.84 -.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .88% -.03 米国債10年物 3.79% +.02 米国債30年物 4.73% +.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,113.10 -9.00 -.80% 原油先物 (ドル/バレル) 80.16 +.35 +.44%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円がドルとユーロに対して上昇。 ギリシャの財政不安や米連邦準備制度理事会(FRB)による緩和 解除ペースに対する懸念が強まったことから、安全逃避先としての 円の買いが膨らんだ。

ドルはユーロに対して上昇。欧州連合(EU)がギリシャを救 済する計画はないと表明したことがきっかけ。円はドルに対して値 上がり。米サンフランシスコ連銀のイエレン総裁が、米景気が勢い を付けるには低金利が引き続き必要だとの認識を示したことが背景。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) の為替戦略責任者、アラン・ラスキン氏は「ギリシャ情勢がかなり 明瞭になるまで、ユーロの買い手は出てこない」と指摘。また「F RBの政策について一段と明確なシグナルが打ち出されるまで、円 を売ってドルの上値を追う動きは限定されるだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時15分現在、円は対ドルで前週末比

0.4%高の1ドル=91円14銭(前週末は同91円52銭)。円は対ユ ーロで0.6%高の1ユーロ=123円90銭(前週末は同124円58銭)。 ドルは対ユーロで1ユーロ=1.3599ドル(前日は同1.3613ドル)。

◎米国株式市場

米株式相場は小幅ながら5営業日ぶりに反落。天然ガスと金属 相場の下落で商品関連株が下げた。一方、金融株は米連邦公開市場 委員会(FOMC)が超低金利を維持するとの見方から上昇した。

天然ガスと銅価格の下落を背景に、エクソンモービルやニュー モント・マイニングが安い。税務サービス大手のH&Rブロックも アナリストの投資判断引き下げを嫌気して下落した。

一方、バンク・オブ・アメリカ(BOA)やJPモルガン・チ ェースなど金融株は高い。スミス・インターナショナルとミリポア も買収観測を背景に上昇した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前営業日比0.1%安の1108.01。ダウ工業株30種平均は

18.97ドル(0.2%)下げて10383.38ドル。

ロバート・W・ベアード(テネシー州ナッシュビル)のチーフ 投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏は「株式相場は先週の 上昇を経て、やや買われ過ぎの可能性がある。今週、値固め局面に なったとしても意外ではなく、そうすれば来週にも上昇基調が続く だろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では、10年債利回りが6週間ぶり高水準付近。米財 務省は22日、30年物インフレ連動債(TIPS)の入札を実施した。 今週は過去最大となる合計1260億ドル規模の国債入札が行われる。

30年物TIPSの最高落札利回りは2.229%。投資家の需要 を測る指標の応札倍率は2.45倍となった。30年物TIPSの入 札は約8年ぶり。

野村ホールディングスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャ ルベス氏は30年物TIPSについて、「これは出たばかりの新しい 証券だ」と指摘。「かなりの需要はあったが、譲歩を取り付ける必 要はあった」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時23分現在、10年債利回りは前週末比2ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.79%。19日には 一時3.82%と、1月11日以来の高水準を付けた。30年債利回り は2bp上げて4.73%。

◎金先物市場

2月22日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は下落 し、2週間ぶりの大幅安。ドルの対ユーロでの値上がりを背景に金 への投資需要が細るとの観測が高まった。

ドルはユーロに対して上昇。ドルは対ユーロで週間ベースでは 先週まで6週連続で値上がりしている。金連動型ETF(上場投資 信託)としては最大の「SPDRゴールド・トラスト」の金保有量 は年初から2.3%減少し1107.6トン。2009年は45%増えていた。金 先物は昨年12月に過去最高値を記録。昨年はドルがユーロに対して

2.5%値下がりしたことを背景に、金価格は年間で24%上昇していた。

MFグローバルのアナリスト、トム・ポーリッキ氏(シカゴ在 勤) は「金に対する消極的な見方は、投資資金流入の低迷とファンダメ ンタルズに一致している」と指摘。「ETFで示される金への投資 家需要は乏しく、新たな高値を付けるとの見方に合致しない」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場4月限は前週末比9ドル(0.8%)安の1オンス=1113.10ドル で取引を終了。中心限月としては5日以来の大幅下落となった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は1バレル=80ドル付近でほぼ横ばい。 フランスの石油大手トタルの国内製油所・貯蔵施設でのストライキ でガソリンなどの石油製品の価格が下支えされた一方、ドルが対ユ ーロで上昇し、市場には強弱材料が混在した。

トタルの労働組合が従業員に対しストライキの延長を呼び掛け たことを受け、ガソリン先物相場は一時2%高まで上昇。これに反 応し、原油は5週間ぶり高値を付けた。ドルが上昇すると、原油な どの商品の代替投資先としての魅力は低下する。

IAFアドバイザーズ(ヒューストン)のマネジングディレク ター、カイル・クーパー氏は「80ドルに到達すると、その水準を維 持するのが難しくなる」と指摘。先進国の需要では「この水準を支 えられない。何か決定的なことが起こらない限り、70-80ドルの広 い範囲から抜け出せない状況が続くだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前 週末比35セント(0.44%)高の1バレル=80.16で終了。一時80.51 ドルと、1月13日以来の高値を付ける場面もあった。同限月はこの 日が最終取引日となった。

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