NY外為:円は上昇、ギリシャ懸念や米利上げ時期不透明で

ニューヨーク外国為替市場では 円がドルとユーロに対して上昇。ギリシャの財政不安や米連邦準備 制度理事会(FRB)による緩和解除ペースに対する懸念が強まっ たことから、安全逃避先としての円の買いが膨らんだ。

ドルはユーロに対して上昇。欧州連合(EU)がギリシャを救 済する計画はないと表明したことがきっかけ。円はドルに対して値 上がり。米サンフランシスコ連銀のイエレン総裁が、米景気が勢い を付けるには低金利が引き続き必要だとの認識を示したことが背景。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) の為替戦略責任者、アラン・ラスキン氏は「ギリシャ情勢がかなり 明瞭になるまで、ユーロの買い手は出てこない」と指摘。また「F RBの政策について一段と明確なシグナルが打ち出されるまで、円 を売ってドルの上値を追う動きは限定されるだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時3分現在、円は対ドルで前週末比

0.4%高の1ドル=91円13銭(前週末は同91円52銭)。円は対ユ ーロで0.5%高の1ユーロ=124円93銭(前週末は同124円58銭)。 ドルは対ユーロで1ユーロ=1.3599ドル(前日は同1.3613ドル)。

EUの行政執行機関、欧州委員会のアマデュ・アルタファイ報 道官はブリュッセルで記者団に対し、ギリシャを救済する計画はな いと表明。救済パッケージは「現時点においては憶測的シナリオだ」 と述べた。

「後ろ盾の欠如」

独誌シュピーゲルは、ギリシャが赤字削減の措置を講じること を条件に、ドイツ政府がギリシャ支援の融資と債務保証、最大250 億ユーロをユーロ圏諸国に要請する方向で検討していると報じた。 ドイツ財務省は20日、この報道を否定した。

UBSの為替ストラテジスト、アメリア・ブルドー氏は「ギリ シャには後ろ盾となる計画がなく、ドイツやフランスからも詳細が 聞こえてこない」と指摘。「ソブリンリスクへの懸念が今週の為替 相場を動かす材料となる」と述べた。

潜在力を下回る

ドルは円に対して下落した。サンフランシスコ連銀のイエレン 総裁が、今年と来年の米経済は潜在成長力を下回って推移するとの 見通しを示したことが背景。

同総裁はサンディエゴで講演。講演原稿によると、「利上げを 開始する際には、その手段は整っている」と言及した一方で、「当 面の間、経済はなお異例な低金利による支援を必要としている」と 述べた。

バーナンキFRB議長は24日の議会証言で、先週の公定歩合引 き上げが借り入れコストの上昇を意図したものではないと表明する 可能性がある。

FOMC議事録(1月26―27日開催)によると、米金融当局は 今年の米経済成長率が2.8-3.5%になると予想した。当局者は回復 が持続可能であるとのさらなる証拠を求めている。

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