米AIG、「死のスパイラル」回避-救済後の立て直しで保険収入安定

米政府に救済された米保険会社ア メリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の保険収入が安 定してきた。総額1823億ドル(約16兆7000億円)に上った支援から 1年5カ月がたち、公的資金の返済能力が改善されてきている。

同社の総収入の3分の1余りを占める損害保険事業は昨年、3四 半期連続で収入が増えた。2008年9月の破たん間際の状況直後は23% 落ち込んでいた。生命保険や年金関連事業も09年7-9月(第3四半 期)に、救済以降初の増収となった。

ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのマネジングデ ィレクター、デービッド・ヘブンズ氏は「死のスパイラルに陥りかね ない状況からAIGが抜け出した明らかな兆候がある」と述べ、同社 の保険事業の業績は「救済後に崖から飛び降りた」ような状況から回 復してきていると語った。

AIGのロバート・ベンモシュ最高経営責任者(CEO、65)は 公的資金返済に向け、保険事業で利益を拡大する必要がある。同社は デリバティブ(金融派生商品)取引が裏目に出て、資金が枯渇。この 打撃を受けた同社の立て直しを急いでいる。

同社の09年10-12月(第4四半期)の決算は来週までに発表さ れる公算。A・M・ベストのアナリスト、ジェニファー・マーシャル 氏は「業界の平均より悪いというよりも、業界に沿った」改善が見込 めるとみている。

AIGの損保収入は08年第4四半期が71億ドル。09年1-3月 (第1四半期)は77億ドル、4-6月(第2四半期)は79億ドル、 第3四半期は81億ドルにそれぞれ増えた。生保や投資関連商品の手数 料収入は08年第4四半期が152億ドル。09年第2四半期まで減り続 けて130億ドルとなったが、第3四半期は137億ドルに回復した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE