FRB議長、FF金利早期引き上げないと証言へ-半期金融政策報告で

米連邦準備制度理事会(FRB) は金融機関向け貸出金利である公定歩合を引き上げたが、バーナン キ議長は議会への半期金融政策報告で、FRBは雇用の伸びの欠如 に留意しており、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を近 い将来引き上げることはないとの考えを示すもようだ。

バーナンキFRB議長は、経済と金融政策について、24日に 下院の委員会、25日には上院委員会でそれぞれ証言する。FRB 当局者は、1月の連邦公開市場委員会(FOMC)でまとめた経済 見通しで、今年の経済成長率を2.8-3.5%と予想。FOMCの議事 録は、景気回復が持続可能であることのさらなる裏付けを当局者が 探していることを示した。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は19日、1月の消費者物価 指数(CPI)の上昇率が予想を下回ったことに言及し、インフレ 抑制よりも成長の維持に政策当局者は焦点を絞るべきだとの考えを 示した。米労働省が発表した1月のCPIは、エネルギーと食品を 除くコア指数が1982年以来のマイナスとなった。

FRBは18日、公定歩合を0.25ポイント引き上げ、0.75%と することを決めたと発表。この決定は政策の変更ではなく、金融機 関向け貸し出しの「正常化」だと説明した。FRB当局者はまた、 経済情勢はFF金利が「長期にわたって」低い水準にとどまること を正当化しているとの見解をあらためて示した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの北米経済担 当責任者、イーサン・ハリス氏は、バーナンキ議長が議会証言でこ の見解を繰り返す可能性が高いと予想した。

公定歩合とFF金利のスプレッド

サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題が 金融システムに波及し始めたのを受け、FRBは07年8月に公定 歩合とFF金利のスプレッドを0.5ポイントに縮小した。それまで 公定歩合はFF金利より1ポイント高い水準に設定されていた。

FRBは08年12月以来、FF金利の誘導目標を0-0.25%に 設定している。ダドリー総裁は、公定歩合とFF金利のスプレッド を必ずしも当初水準には戻さない考えを示した。

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