スルガ銀株が急反発、自社株取得枠を拡大-野村証は強気に

東静岡と西神奈川を地盤とするス ルガ銀行の株価が急反発。自社株式取得の上限株数を従来比約7割増や すと、19日に発表した。野村証券が19日付で投資判断を「2(中立)」 から「1(買い)」に引き上げたことも評価された。

同社株は前週末比10%高の821円まで上昇し、1月27日(高値 828円)以来の高値水準を回復、25日移動平均線(793円)も約1カ月 ぶりに上抜いた。

スルガ銀が19日開催した取締役会で決定した自社株取得枠の変更 によると、取得株数の上限を従来の650万株(発行済み株式の2.53%) から1100万株(同4.29%)、取得総額の上限を従来の50億円から80 億円にした。取得期限も3カ月延ばし、6月23日までとした。

野村証の佐藤雅彦アナリストは投資家向けリポートで、「自己資本 規制強化の中で自己株式取得に意欲的な銀行は稀有(けう)」としたう えで、「スルガ銀では自己資本は潤沢な水準と考え、BPS(1株当た り純資産)付近の株価は割安と判断し、今回の取得枠拡大を実施したと みられる」との見方を示す。

会社側が5日に今期(2010年3月期)業績計画を下方修正して以 降、株価は軟調だったが、「住宅ローン関連の与信費用は足元で好転の 兆候が見え、利益水準の悪化には歯止めがかかりつつある。自己株取得 の拡大も発表され、再評価のタイミング到来」と佐藤氏は考え、投資判 断を引き上げたとしている。

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