【個別銘柄】輸出、ブリヂスト、不動産、GSユアサ、東芝、スクリン

東京株式相場の材料銘柄の終値は 以下の通り。

輸出関連:キヤノン(7751)が先週末比3.9%高の3850円、ホン ダ(7267)が2.8%高の3180円など大幅高となるものが目立った。先 週末の米国では、1月の消費者物価指数(CPI)上昇率が市場予想を 下回ったことで利上げ懸念が後退。先週末に東京市場で高まった過度の 警戒が和らぎ、輸出関連や資源関連株中心に幅広い業種で見直し買いが 優勢となった。東証33業種はすべて上昇。

ブリヂストン(5108):3.8%高の1516円。2010年12月期の連結 売上高は前期比9%増の2兆8300億円、営業利益は同24%増の940億 円の見通し。新興国などでタイヤ販売の拡大、多角化部門で電子精密部 品などの販売増を見込んでいる。決算発表を受けて野村証券では、天然 ゴムなど原材料価格の高騰が業績悪化要因になるものの、値上げによる 価格転嫁が今後進むだろうとし、投資判断の「1(買い)」を強調。同 社株がけん引する格好で、ゴム製品指数は東証1部業種別上昇率2位。

不動産株:三井不動産(8801)が4.5%高の1527円と急反発する など軒並み大幅高。最近の下落によって株価は十分割安な水準に到達し たとし、バークレイズ・キャピタル証券は不動産セクターの投資判断を 「ニュートラル」から「ポジティブ」に引き上げた。不動産価格の下げ 止まりと実物不動産投資市場の回復、オフィス市況の回復が今後の株価 のカタリストになると指摘している。不動産指数は業種別上昇率3位。

ジーエス・ユアサコーポレーション(6674):4.5%高の625円。 同社と三菱商事、三菱自動車は電気自動車向けリチウムイオン電池の生 産計画を上方修正する、と20日付の日本経済新聞朝刊が報じた。10年 度に9000台分、11年度は2万台分強と、いずれも従来計画から約5割 引き上げるという。

東芝(6502):3.6%高の457円。日本政府がカザフスタンと来月 にも原子力分野の協力協定を締結し、現地のウラン鉱山に権益を持つ東 芝などが恩恵を受ける、と20日付の日本経済新聞朝刊が報道。半導体 の増産観測も浮上し、業績に好影響が及ぶと期待された。

JT(2914):3.7%高の33万4000円。長妻昭厚生労働大臣は19 日、飲食店や遊技場といった不特定多数の人が利用する公共の施設を原 則全面禁煙とするよう、月内に通知を出す意向を示した。ただ、シティ グループ証券では全面禁煙の悪影響は意外に少ないとし、投資判断の 「買い」を確認。

大日本スクリーン製造(7735):3.5%安の419円と、東証1部値 下がり率5位。クレディ・スイス証券では相対的に低いメモリー比率や 洗浄装置の収益悪化を理由に、投資判断を「アウトパフォーム」から 「ニュートラル」へ引き下げた。

コロワイド(7616):9.8%安の551円と、東証1部値下がり率1 位。新株発行など公募増資で最大85億円を調達する。投融資資金に充 当する予定。1株利益の希薄化懸念から売りが増加した。

Jパワー(9513):3.8%高の2945円。豊田通商から「ウインドテ ック田原」などの風力発電事業の保有株式を譲り受けた。これにより、 稼働中の風力発電設備は国内15発電所となった。

G-7ホールディングス(7508):5.9%高の542円。ETC車載器 や長距離ドライブ関連商品の販売が好調なうえ、内食志向から「業務ス ーパー」事業も堅調に推移している。店舗在庫の適正管理やコスト削減 策も寄与し、10年3月期の連結営業利益は前期比51%増の20億円とな る見込み。従来予想は18億円だった。

日野自動車(7205):5.8%高の345円。モルガン・スタンレー証 券では、今期以降の業績予想を上方修正するとともに、目標株価を350 円から390円へ引き上げた。現在の株価は既に国内不振を織り込んだ水 準にあり、ダウンサイドは限定的な一方、国内比重の重さから相対的な 魅力は低いとし、投資判断は「イコールウエート」を継続。

海運株:日本郵船(9101)が3.1%高の332円など、海運指数を構 成する9銘柄がすべて上げた。需要増加期待で資源価格が上昇し、ばら 積み船の運賃指標となるバルチック・ドライ指数は先週末に4連騰を記 録した。大手3社の1-3月期の収益底入れが鮮明になっている、と 20日付の日本経済新聞朝刊が報じたこともプラス材料となった。

スルガ銀行(8358):7.4%高の801円と急反発。自社株式取得の 上限株数を従来比約7割増やすと、19日に発表。住宅ローン関連の与 信費用が足元で好転の兆候が見えたほか、自己株式取得の拡大も評価で きるとし、野村証券では投資判断を「2(中立)」から「1(買い)」 へ引き上げた。

村田製作所(6981):主力の大証1部で3.8%高の4925円。新規 事業の拡大などで、12年度の連結売上高を今期予想比26%増の6700億 円に伸ばす中期経営計画を策定、3年間の設備投資額は計1500億円程 度にする、と22日付の日本経済新聞朝刊が報じた。

三井化学(4183):2.9%高の248円。22日付の日本経済新聞朝刊 によると、自動車用タイヤの合成ゴム原料をエチレンから直接つくる技 術を世界で初めて確立した。コストは従来より高めになるとみられるも のの、供給量を一気に増やせるという。

鉄鋼株:新日本製鉄(5401)が2.8%高の331円など、大手鉄鋼株 がそろって上昇。10年度の粗鋼生産を09年度より1-2割増やす、と 22日付の日本経済新聞朝刊が報道。アジア向けを中心に好調な輸出が けん引役になるとしている。

岡部(5959):3%高の309円。建設関連製品事業の売り上げ減少 で、09年12月期の連結営業利益は前の期比42%減の30億2200万円と 落ち込んだ。10年12月期は前期比6.9%増の32億3000万円を計画。

ACCESS(4813):7.8%高の13万8000円と4連騰。シティ グループ証券では、10年1月期のガイダンス修正か決算発表で悪材料 出尽くしとなる可能性が高いとし、投資判断を「買い」に引き上げた。

大塚家具(8186):5.1%高の799円。09年12月期の営業損益は 14億5100万円の赤字(前の期は12億6900万円の黒字)に転落した。 店舗部門売上高が11%減となったことなどが要因。ただ10年12月期 は1億6700万円の営業黒字を計画し、業績底入れ期待が強まった。

ダヴィンチ・ホールディングス(4314):700円(17%)安の3490 円と、2日連続で値幅制限いっぱいのストップ安。棚卸資産評価損の計 上などから、09年12月期の連結最終赤字は264億円と前の期(179億 円)に比べ赤字幅が拡大した。前期末時点で111億円の債務超過になっ た。

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