米国株(19日):上昇、予想下回るCPIで利上げ警戒緩む

米株式相場は上昇。1月の消費 者物価指数(CPI)上昇率が市場予想を下回ったことで、インフ レ抑制のため米金融当局は利上げに動く必要があるとの懸念が後退 した。S&P500種株価指数は、週間では昨年11月以降で最大の上 げとなった。

ダウ工業株30種平均では、ボーイングやキャタピラー、シェブ ロンが上げを主導。S&P500種株価指数では構成する10業種中7 業種が上昇した。金融株が最も上昇に寄与した。シュルンベルジェ は、スミス・インターナショナルを買収する可能性があると報じら れたことが嫌気され、下落した。

ミラー・タバクの主任経済ストラテジスト、ダン・グリーンハ ウス氏は、「FRBが闘う相手、インフレの姿は見えない」と指摘。 「金融緩和と財政投入による景気刺激がこれまでの株価上昇に寄与 しているのであれば、きょうのCPI統計で見られたような数字は 政策支援の継続を主張しているのも同然だ」

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.2%高の1109.17。ダウ工業株30種平均は9.45ド ル上げて10402.35ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇し2243.87。

株価指数先物は、通常取引前の時間外取引で下落していた。18 日の通常取引終了後に米連邦準備制度理事会(FRB)が公定歩合 を引き上げたことに反応した。その後CPI統計で上昇率が市場予 想を下回ったことから下げ幅を縮小。1月のCPIは食品とエネル ギーを除いたコア指数が前月比0.1%低下と、1982年以来初めて低 下した。

ウッズ会見

ニューヨーク時間午前11時に男子プロゴルフのタイガー・ウッ ズ選手の不倫騒動を受けた謝罪会見が始まると、全米すべての取引 所で取引のペースが鈍化。ブルームバーグのデータによれば、会見 開始前の75分を15分ごとに分けた5回の平均の取引高は5億7680 万株だったが、会見中は4億5600万株に減少した。

S&P500種指数は週間では約3%高と、上昇率は昨年11月初 め以来で最大だった。

FRBは公定歩合を0.25ポイント引き上げ0.75%とした。

「様子見」

LPLファイナンシャルの最高投資責任者(CIO)、バー ト・ホワイト氏は「引き締めサイクルはその経過に伴い、成長を抑 制する」と指摘。「これは今後の利益や利幅に影響する。今投資家 が判断しようとしているのは、引き締めのペースと強さだ」と述べ た。CPI上昇率については「FRBがしばらく様子見姿勢を取る ことを市場に認識させた」と語った。

ロッチデール・セキュリティーズの銀行アナリスト、リチャー ド・ボーブ氏は、顧客向けリポートで、今回のFRBの措置が銀行 株にはプラスになるとし、「押し目買い」を勧めた。同氏はUSバ ンコープの投資判断を「買い」と、従来の「ニュートラル(中立)」 から引き上げた。

ボーブ氏は「これまでの歴史を見ると、金利が上がると銀行の 利益も増え、逆に金利が下がれば銀行の利益は減っている」と語っ た。

金融株

S&P500種指数では金融株指数が0.6%となった。資産家ウォ ーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサ ウェイのクラスB株は2.7%上げて78.74ドルと、15カ月ぶり高値。

ボーイングは1.1%高の63.59ドル。キャタピラーは0.8%上昇 の58.25ドル。シェブロンは0.6%値上がりし74.05ドル。

シュルンベルジェは2.9%安の63.90ドルで引けた。

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