ギリシャで度胸試しは回復阻害、日本の二の舞い懸念-クラインオート

欧州連合(EU)は域内最悪の 財政赤字を抱えるギリシャの支援をめぐり、1990年代の日本の失 敗を繰り返すリスクがあると、クラインオート・ベンソンの最高投 資責任者(CIO)のジェレミー・ベックウィズ氏は指摘する。

ベックウィズ氏はエディンバラのオフィスで17日、インタビュ ーに答え、「ギリシャとEUは1962年のキューバ危機以来、世界で 最大のチキンゲーム(度胸試し)を展開している」と述べ、「事実 上の引き締め策は数週間前まで予想されていなかったものであり、 かなり心配だ」と語った。

ギリシャの株・債券相場はパパンドレウ首相が国内総生産(G DP)の12.7%に膨らんだ財政赤字を削減できないとの懸念が広 がり、過去2カ月で急落した。欧州の財務相らは今月15日、財政 再建で十分な進展を示すことができなければ、追加の増税や歳出削 減を準備するようギリシャに要請した。ギリシャの10年物国債利 回りは同年限のドイツ国債に対する上乗せ幅(スプレッド)が18 日、328ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大した。 5年前は8bpだった。

ベックウィズ氏は「欧州諸国は、ギリシャによるデフォルト (債務不履行)やユーロ圏以外への支援要請を容認しない見通しで あり、ギリシャはEUが救済に動くと承知している」と指摘。ドイ ツはギリシャの債務危機への対応で「厳格」な金融・財政政策を強 く主張したが、これは十分に速やかな金利低下が見られなかった日 本の失敗を繰り返すことになりかねないと警告した。欧州中央銀行 (ECB)は政策金利を昨年5月7日以降1%に据え置いている一 方、英国の政策金利は現在0.5%、米国は0-0.25%、日本は

0.1%。

同氏は「欧州の景気回復が完全に終わったかどうか、答えは分 からない」と述べた上で、「欧州の当局者らは何も対応しなければ、 極めて鈍い成長あるいは、ゼロ成長に耐えねばならないだろう」と 予想した。

クラインオート・ベンソンはこうした状況を受け、日本株を購 入し、欧州株の配分を縮小している。ベックウィズ氏は「われわれ は日本が今年、予想外の成長を遂げると考えているため、日本株を オーバーウエートとしている」と述べ、「20年にわたり問題だった 日本株は反発が見込まれる」と語った。

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