日銀月報:景気持ち直し続けるがペースは緩やか-判断維持

日本銀行は19日午後公表した2 月の金融経済月報で、「景気は国内民間需要の自律的回復力はなお弱 いものの、内外における各種対策の効果などから持ち直している」と して前月の情勢判断を据え置いた。先行きも「持ち直しを続けるが、 当面そのペースは緩やかなものにとどまる」との見通しを維持した。

月報は足元の景気について、輸出や生産は「増加を続けている」、 設備投資は「下げ止まりつつある」、個人消費は「厳しい雇用・所得 環境が続いているものの、各種対策の効果などから耐久消費財を中心 に持ち直している」、住宅投資は「下げ止まりの動きが見られている」 として、いずれも判断を据え置いた。公共投資は「頭打ちとなってい る」として、前月の「頭打ちとなりつつある」から微修正した。

白川方明総裁は18日の会見で「国際金融市場ではギリシャ問題に 表れているように、各国の財政動向とその金融市場への影響が一段と 注目されているほか、金融規制、監督をめぐるさまざまな議論の帰す うとその影響への関心も高い状況が続いている」と述べた。

先行きについては、輸出や生産は「増加ペースが次第に緩やかに なっていくとみられるが、海外経済の改善が続く下で、増加基調を続 けるとみられる」、設備投資は「収益がなお低水準で、設備過剰感も 強い下で、当面はなお横ばい圏内にとどまる可能性が高い」として、 いずれも判断を据え置いた。

企業物価は強含み

個人消費は「各種対策の効果が下支えに働くものの、厳しい雇用・ 所得環境が続く中、当面、横ばい圏内で推移するとみられる」と指摘。 前月の「持ち直しの動きが続く可能性が高い」から下方修正した。公 共投資は「次第に減少していくとみられる」との判断を維持した。

物価の先行きは、国内企業物価は「当面、強含みないし横ばいで 推移するとみられる」として、前月の「当面、横ばい圏内」から上方 修正した。消費者物価の前年比は「当面は現状程度の下落幅で推移し た後、マクロ的な需給バランスが徐々に改善することなどから、下落 幅が縮小していく」と予想。前月言及した「石油製品価格が押し上げ に働く」を削除し、新たに「マクロ的な需給バランス」を加えた。

金融環境は「厳しさを残しつつも、改善の動きが続いている」と の判断を据え置いた。企業の資金調達コストは「低下傾向が続いてい る」、「実体経済活動や企業収益との対比でみれば、低金利の緩和効 果はなお減殺されているものの、その度合いは和らぎ始めている」と して、いずれも判断を据え置いた。

銀行貸出は減少している

資金供給面については「企業からみた金融機関の貸出態度は、な お厳しいとする先が多いものの、改善している。CP・社債市場では、 低格付社債を除き、良好な発行環境が続いている」との判断を維持。 資金需要面についても「企業の運転資金需要、設備資金需要とも後退 しているほか、一部にこれまで積み上げてきた手元資金取り崩しの動 きもみられている」との判断を据え置いた。

銀行貸出は「前年における著増の反動もあって減少している」と して、前月の「減少に転じている」から修正した。企業の資金繰りは 「中小企業を中心になお厳しいとする先が多いものの、改善の動きが 続いている」との判断を据え置いた。

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