豪中銀総裁:インフレなき成長の余地狭まる-議会証言

オーストラリア準備銀行(RBA、 中央銀行)のスティーブンス総裁はオーストラリア経済について、イ ンフレ加速を生じさせない「力強い成長」を実現する余地が、従来予 想されていたよりも狭まっているとの認識を示した。

スティーブンス総裁は19日の議会証言で、「従って金融政策は非 常に拡張的な設定に長くとどまることがないよう注意する必要があ る」と指摘した。

RBAが今週公表した今月2日の金融政策決定会合の議事録では、 欧州のソブリン債のリスクが世界的な景気回復に水を差す懸念がある 中で、政策金利据え置きの決定はバランスの取れたものだったとの見 解が示された。

スティーブンス総裁は政策金利について、RBAが「正常」と 考える水準をなお0.5-1ポイント下回っていると発言。「われわれは これまで適切とされてきた水準、いわば正常な水準よりもなお低いと ころにいる。金利水準を正常とみなすには若干距離がある」と述べた。

総裁はその上で、「経済情勢がほぼ予想通りの展開となれば、イン フレ率をRBAが目標とする2-3%のレンジに確実にとどめるため、 金融政策の一段の調整がいずれ必要になる公算が大きい」と付け加え た。

ICAPオーストラリアのエコノミスト、アダム・カー氏(シ ドニー在勤)は「スティーブンス総裁は同国の経済成長についてかな り強気だ。RBAがさらにどの程度の追加利上げが必要と考えている かは分からない」と語った。

豪ドルはシドニー時間午前9時56分(日本時間同7時56分)現 在、1豪ドル=0.8925米ドル。議会証言開始前は0.8938米ドルだっ た。豪2年物国債の利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)上昇の4.31%。

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