排出権市場の「悲しい日」-気候変動枠組み条約デブア事務局長辞任へ

国連気候変動枠組み条約のイボ・ デブア事務局長が辞任する見通しとなり、温暖化ガス削減に向けた世界 規模の市場構築への取り組みに影響が出るとの見方が広がっている。

同事務局は18日、電子メールの文書で、デブア事務局長(55)が 7月1日に辞任しKPMGインターナショナルに入社する予定だと発表 した。後任は指名されていない。

昨年12月にデンマークのコペンハーゲンで開催された同条約締約 国会議(COP15)では、二酸化炭素(CO2)を含む温暖化ガス削減 に向けた世界的枠組みの採択には至らなかった。これに加え、オバマ米 大統領が、欧州の排出権取引システムに準じた制度を盛り込んだ法案の 制定推進を控える兆しがあることから、温暖化抑制の取り組みが弱まる との懸念が高まっている。

バークレイズ・キャピタル(ロンドン)の排出権アナリスト、トレ バー・シコルスキ氏は18日のインタビューで「排出権市場にとって悲 しい日だ。後任もイボのように献身的で勤勉な人物なら幸運だろう」と の見方を示した。

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