米国株:続伸、景気を楽観-公定歩合上げで先物は取引後下落

米株式相場は3日続伸。3日間 の上げとしては昨年11月以来で最大となった。ウォルマート・スト アーズの既存店売上高が期待外れだったものの、好調な経済指標を 背景に景気回復への信頼感が強まり、買いが優勢となった。

ニューモント・マイニングとフリーポート・マクモラン・カッ パー・アンド・ゴールドが高い。S&P500種株価指数の素材株指 数は構成する10業種中で最大の上げとなった。プロクター・アン ド・ギャンブル(P&G)も上昇。成長軌道に戻ったと発表したこ とが好感された。

一方、小売り最大手ウォルマートは下落。同社の2009年11月 -10年1月(第4四半期)の既存店売上高は、会社予想を上回る落 ち込みとなった。

S&P500種株価指数は前日比0.7%高の1106.75。ダウ工業 株30種平均は83.66ドル(0.8%)上昇し10392.90ドル。ともに過 去3日間の上昇率は2.9%で、昨年11月9日以来で最大となった。 ナスダック総合指数は0.7%上げて2241.71。

RBCウェルス・マネジメントのディレクター、フィリップ・ ダウ氏は「向こう1年は予想を上回る経済指標が見られるだろう」 とし、「中国やインドといった新興国は、真の持続的な回復モード にある。米国抜きでの世界の景気回復など想像できない」と述べた。

通常取引終了後、米株価先物指数は時間外取引で下落。米連邦 準備制度理事会(FRB)が公定歩合を0.25ポイント引き上げて

0.75%に設定したことで、景気刺激策の解消が進み米経済の回復が 鈍化するとの懸念が高まった。米S&P500種指数先物3月限はニ ューヨーク時間午後5時9分現在、0.8%安の1096.2。

経済指標

S&P500種指数は、フィラデルフィア地区の製造業景況指数 が市場予想を上回ったことに反応して上昇。フィラデルフィア連銀 が発表した2月の同地区製造業景況指数は17.6と、前月の15.2から 上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予 想中央値は17だった。

また米民間調査機関コンファレンス・ボードが発表した1月の米 景気先行指標総合指数(LEI)は10カ月連続で上昇した。

通常取引の開始前、米株先物相場は下落していた。朝方発表さ れた新規失業保険申請件数が予想外の増加となり、雇用喪失が景気 回復の足かせになるとの懸念が高まったことが背景にある。

ファースト・シティズンズ・バンクシェアーズ(ノースカロラ イナ州ローリー)のエリック・ティール氏は、「投資家やエコノミ ストの頭にある重要な疑問の1つは、今後何年にもわたって構造的 に高水準の失業率が続くのかということだ」とした上で、「私はそ うなるとは考えていない」と述べた。

「売り浴びせは終了」

JPモルガン・チェースの米国株担当チーフストラテジスト、 トーマス・リー氏は、S&P500種が年末までに1300に達するとの 予想は慎重過ぎた可能性があるとの認識を示した。同氏は、昨年S &P500種の動きを最も正確に予想した1人。

リー氏はブルームバーグラジオで、「売り浴びせは終わった」 と発言。「売りで最も打撃を受けた業種を買うとよいだろう。素材 やエネルギー、テクノロジー株だ」と述べた。

売上高で世界2位の産金会社、ニューモント・マイニングは

2.5%高の48.41ドル。上場する産銅会社としては世界最大のフリー ポート・マクモランは2%上昇し76.60ドル。S&P500種の資源株 指数は1.2%上げた。

消費財最大手のP&Gは0.9%高の63.39ドル。ロバート・マク ドナルド最高経営責任者(CEO)は記者会見で、同社が「成長軌 道に戻った」と述べた。

ウォルマートは1.1%安の53.47ドル。下落率はダウ工業株30 種で最大だった。第4四半期の米既存店売上高は前年同期比で1.6% 減少した。自社見通しでは1%未満の落ち込みだった。

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