米国債:下落、FRBが公定歩合引き上げ発表で(Update2)

米国債相場は下落。米連邦準備 制度理事会(FRB)が公定歩合を過去3年余りで初めて引き上げた ことがきっかけ。FRBは公定歩合引き上げについて、短期的な流動 性の必要に関してFRBへの依存度を低下させるよう金融機関に促す ことが狙いと説明した。

2年債と10年債の利回り格差は一時、過去最大に拡大した。フ ィラデルフィア連銀製造業景況指数や景気先行指数がいずれも上昇し たことが背景。米財務省は来週実施する中長期債の入札規模が総額 1260億ドルになると発表した。

ウェルズ・ファーゴ・キャピタル・マネジメント(ミルウォーキ ー)で約30億ドルの債券運用に携わるジェイ・ミューラー氏はFR Bの発表について、「すべては余剰準備の吸収開始の仕方や引き締め政 策の実施方法にかかわってくる」と指摘。「これはあからさまにタカ派 的ではないが、ハト派的もしくは緩和政策が恒久的には続かないこと を示唆している。これはFRBが残された一連の行動を実施する上で、 不可欠な一歩だ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時46分現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.80%。一時は3.82%と1月 12日以来の高水準となる場面もあった。同年債(表面利率

3.625%、2020年2月償還)価格は18/32下げて98 18/32。 2年債利回りは7bp上昇の0.93%。これは1月28日以来の高水 準。

公定歩合

公定歩合は0.75%に引き上げられた。従来は0.50%だった。 19日付で実施される。

公定歩合の引き上げは、FRBが大恐慌以来最悪の金融危機に歯 止めをかけるために講じた前例のない措置の段階的な解除に向けた一 歩となる。

FRB理事会は金融政策の見通しは「1月の米連邦公開市場委員 会(FOMC)時点とほぼ同様に」維持すると述べた。FOMCは1 月の会合後の声明で、フェデラルファンド(FF)金利の「長期にわ たる」低水準は正当化されると表明していた。

利回り差

2年債と10年債の利回り格差は一時2.94ポイントに拡大し た。これまでの最大は1月11日に付けた2.90ポイントだった。

スタイフェル・ニコラスのボルティモア部門で政府債トレーデ ィング責任者を務めるマーティン・ミッチェル氏は「経済環境を考慮 すれば、利回り曲線はスティープ化を維持するだろう」と指摘。「F OMCの低金利政策により期間の短い国債の利回りは長く固定されて いる。期間の長い国債は供給懸念で圧迫されているが、スティープ化 は広範な景気動向に影響されているようだ」と述べた。

生産者物価は上昇

米生産者物価は1月に市場予想を上回る伸びを示した。エネルギ ーやライトトラック、処方薬の値上がりが全体の押し上げ要因になっ た。米労働省が発表した1月の生産者物価指数(PPI)全完成品 は前月比1.4%上昇。前月の0.4%上昇を上回る伸びだった。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は

0.8%上昇だった。

食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.3%上昇。市場 予想は0.1%上昇だった。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト78人の予想中央値によ ると、労働省が19日に発表する1月の米消費者物価指数は前月比

0.3%上昇となる見通し。前月は0.2%上昇だった。

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