NY外為:ドルはもみ合い-介入観測や強弱混在の統計で

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルがユーロと円に対してもみ合い。スイス国立銀行(SNB)に よる為替介入の観測が広がったほか、米フィラデルフィア地区の製 造業活動が拡大した一方で、米週間失業保険申請件数は増加するな ど、経済統計は強弱混在となり、ドルは荒い値動きとなった。

ユーロは一時、対ドルで上昇。SNBがスイス・フランの上昇を 抑制するために自国通貨売りの介入を実施したとの観測が強まった。 英ポンドは対ドルで約1週間ぶりの安値に下落。1月の英財政収支 が同月としては統計開始(1993年)以来で初の赤字を記録した。

オンライン為替取引オアンダの通貨アナリスト、ディーン・ポッ プルウェル氏(トロント在勤)は「ボラティリティを高めるような 材料がいくつかあった。失業保険統計はドルにやや売り圧力をかけ たが、経済統計の内容は確実に良くなっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時6分現在、ドルはユーロに対して1 ユーロ=1.3611ドル。前日は1.3607ドルだった。円は対ドルで1ド ル=91円25銭と前日と変わらず。スイス・フランはユーロに対し てほぼ変わらずの1ユーロ=1.4668フラン。一時は0.2%高の1.4646 フランまで買い進まれた。ユーロは対円で1ユーロ=124円21銭 (前日は124円17銭)。

フィラデルフィア連銀指数

フィラデルフィア連銀が発表した2月の同地区製造業景況指数は

17.6と、前月の15.2から上昇。同指数はゼロが拡大と縮小の境目を 示す。

労働省が発表した13日に終わった1週間の新規失業保険申請件数 (季節調整済み)は47万3000件と、前週の44万2000件(速報値 44万件)から3万1000件増加した。

オンラインでの為替取引を扱うGFTフォレックスの為替調査担 当ディレクター、キャシー・リーン氏は、「労働市場の悪化はこの 先の雇用拡大に赤信号を灯しており、FRBが予想する失業率の高 止まりを裏付けた」と述べた上で、「これがFRBのバランスシー ト縮小を妨げる要因になってはならない」と続けた。

スイス・フラン

ユーロは一時、スイス・フランに対して上昇し、SNBによる介 入観測が広がった。

UBSの為替ストラテジスト、ブライアン・キム氏は、「SNB が介入した可能性がある。それでユーロが上昇したと考えられる」 と語る。同氏によると、SNBは今年に入り、フランの下落を図る ため少なくとも3、4度の介入を実施した。

スイス中銀のヒルデブラント総裁は先月22日、為替相場の「過度 の上昇を断じて阻止する」決意を表明した。

SNBのウェルナー・アベッグ報道官にコメントを求めたが、同 氏はコメントを避けた。

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