三菱電:半導体担当の山西常務が社長昇格、下村氏は会長に(Update2

三菱電機は18日、半導体・デバイ ス担当の山西健一郎上席常務執行役(58)が社長に昇格する人事を発 表した。下村節宏社長(64)は会長に就任する。いずれも4月1日付。

下村社長は2006年4月に就任。出身部門の産業メカトロニクス事 業などの収益を強化する一方、携帯電話や洗濯機などの不採算事業か ら撤退を進めた。世界的な不況に見舞われた09年3月期に同社は大手 電機で唯一、純利益を確保した。

ただ、今期(10年3月期)は200億円の純損失と、7年ぶりに最 終赤字の見通し。持ち分法適用会社のルネサステクノロジが大幅赤字 となるほか、景気後退の長期化や円高などで産業メカトロニクス事業 の大幅減益が響く。

都内本社で会見した下村社長は「現在われわれは谷の底にいる」 とし、「ここからしっかり坂を上り、成長の新しい軸を創造していくた めには新しいリーダーによって再チャレンジしていくことが望ましい と判断した」と社長交代の背景を説明。山西氏については、スピード を持って新たな成長の柱づくりを推進する行動力を備えており、「指導 者として最適な人物」と評した。

山西氏は1975年に三菱電入社。システムLSI製造などに携わっ た後、03年には工場などを技術面で支援する生産技術センターのトッ プとなり、生産性向上を主導。08年から上席常務執行役として主に省 エネ効果の大きいパワー半導体の強化などを進めている。山西氏は産 業メカトロニクス、社会インフラ両事業のいっそうの強化に加え、「新 たな成長エンジンとなる種を見つけ出し、大きく育て事業化すること が私の重要な任務」と述べた。

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