東欧に回帰するPIMCO、HSBC-ギリシャ危機も追い風に

【記者:Laura Cochrane and Ye Xie】

2月18日(ブルームバーグ)東欧諸国に投資家が回帰しつつある。 国際市場の急落を招いた東欧の銀行危機から1年が経過し、財政危機 にあえぐギリシャの資金調達能力をめぐる懸念も、借り入れニーズが 比較的小さい東欧諸国に対する追い風となっている。

世界最大の債券ファンドを運用する米パシフィック・インベスト メント・マネジメント(PIMCO)は先週、ポーランド債の保有を 増やしたことを公表し、時価総額で欧州最大の銀行である英HSBC ホールディングスも、ハンガリーの株式は「買いの好機」だと指摘し た。

フランスの銀行で最大の支店網を擁するクレディ・アグリコルの 証券部門クレディ・アグリコル・シュブルーによれば、チェコとトル コ、ロシアは2011年までに債務水準がギリシャとイタリアの3分の 1程度になると予想されており、債券投資利回りが有利に推移しそう だ。

MSCI新興市場・東欧株価指数をMSCI世界指数と比較した 場合、バリュエーション(株価評価)は過去7カ月で最も割安な水準 にある。また、債券の米国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)も 昨年12月以来の水準に拡大しており、投資家はこの機会をとらえよ うとしている。

ハンガリーは先の金融危機で、欧州連合(EU)加盟国で最初に 国際通貨基金(IMF)から支援を受けたが、06年以降で財政赤字を 半減させている。一方、ポーランドは財政赤字を賄うため、過去最大 となる100億ドル規模の国家資産売却に着手した。

IMFの元シニアエコノミストで、スレッドニードル・アセット・ マネジメントの新興市場ストラテジスト、アグネス・ベレシュ氏(ロ ンドン在勤)は「危機が波及する第一波では、市場の反応は無差別だ った。既に起きている第二波では差別化が行われている」と説明して いる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE