イトーキ株10カ月ぶり上昇率、トヨタ式に学ぶ中期計画-融合期卒業

オフィス家具大手のイトーキ株が 一時前日比10.1%高の197円と昨年4月2日(10.2%)以来、10カ月 ぶりの上昇率を記録した。トヨタ生産方式の導入による生産コスト削 減や生産再編効果などにより、今期から3年間で営業損益を大幅に改 善する中期計画を策定し、業績回復への期待感が高まった。午前終値 は186円。

17日に発表した中期経営計画では、最終年度の2012年12月期営 業損益目標を30億円の黒字(09年12月期は53億の赤字)に設定し た。初年度となる今期(10年12月期)は2億円の黒字を見込む。

具体的には、トヨタ自動車出身で生産本部長を務める伊原木秀松 常務執行役員が中心となり、トヨタ生産方式を今期から本格的に導入。 製造コスト削減やリードタイム短縮による在庫圧縮を進めるほか、購 買統括部や物流統括部の新設で購買や物流コストも削減する。

同社の細田久雄・取締役常務執行役員は、「企業カルチャーがまっ たく違うイトーキとイトーキクレビオが05年に合併したことで、これ まではまず社内融合に力を注いできた。それが改革の遅れとなった一 面もある」と指摘した上で、「経営環境の変動から今後は思い切って筋 肉質の企業体質に変えたい」と抱負を述べている。

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