カネカ株昨年4月来安値、原料高警戒しアナリスト予想の下げ相次ぐ

化成品などを手掛けるカネカ株が 一時前日比4.2%安の521円と急反落し、昨年4月来の安値を付けた。 原料高を背景に機能性樹脂などでの利幅が縮小傾向に転じ、太陽電池 事業も競争激化の影響が及んできた。このため、アナリストから業績 予想を引き下げる動きが相次ぎ、収益に対する期待感が後退した。

UBS証券の村松高明アナリストは17日付リポートで、機能性樹 脂、発砲樹脂製品、食品を中心に2009年度はこれまで原料安が大きな 増益要因となってきたが、「主力の機能性樹脂では第3四半期から緩や かに進展する原料高でスプレッドが縮小」と指摘した。原材料と販売 価格とのスプレッドのピークアウトから、10年3月期連結営業利益予 想を180億円から175億円(会社計画170億円)、来期予想を220億円 から210 億円へ減額。さらに、買い材料に乏しいとして投資判断を「買 い」から「中立」へ引き下げた。

また、シティグループ証券の金井孝男アナリストも17日付リポー トで、「足元で大幅な赤字に陥っている太陽電池や機能性食品素材は回 復に向かおうが、そのペースは不透明」とし、来期の営業利益予想を 230億円から220億円へ下方修正している。その上で、「株価上昇のた めには、太陽電池などの不振な事業の収益回復などが求められよう」 と強調、目標株価を660円から630円に引き下げた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE