DIC株続伸、海外回復で業績好調-野村証「買い」に上げ

印刷インキなど総合化学のDIC の株価が続伸。欧州を中心にした海外子会社の業績回復やコスト削減効 果などで大幅な収益回復が見込まれるとの見方が出て、買いが入ってい る。野村証券は17日、投資判断を「2(中立)」から「1(買い)」 に引き上げた。

午前9時46分現在の株価は前日比4.5%高の186円。一時5.6%高 の188円と、2009年5月12日以来の高値を更新した。出来高は591万 5000株と、前日までの過去1年間の平均(369万8094株)をすでに上 回った。

野村証券の青木広道アナリストは、「好調な業績を素直に評価した い」と題した17日付のリポートで「海外子会社の業績回復寄与や収益 強化の効果などにより、11年3月期は大幅な収益回復となろう」と指 摘した。

同社はインキで世界シェアトップ。リポートによると、業界では電 子材料を中心に需要は順調に回復している。同社は欧米での事業規模が 大きく、欧米の収益は09年9月から本格的に回復したもよう。海外子 会社は期ずれがあるため、その回復効果は来期(11年3月期)から本 格寄与するとしている。コスト削減効果も見込まれ、同地域だけで10 年3月期と比べて約80億円の増益が予想される。

来期からは3カ年の中期経営計画がスタートする。先進国ではイン キ需要の頭打ちが予想されるが、新システムの導入やリストラなどを進 めているほか、国内では09年10月からザ・インクテックとの統合会社 もスタートするなど、収益力強化が進められている。「これまで会社計 画の達成は難しいと考えていたが、来期は会社目標の営業利益300億円 を大幅に上回る水準が見込まれる」と青木アナリストはみている。

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