豪チャレンジャー・ライフ:日本の郊外型商業施設、利回り上昇続く

オーストラリアの生命保険会社、 チャレンジャー・ライフは日本の郊外型商業施設の投資は「魅力的」 であり、少なくとも8%の利回りが見込めるとみている。

同社のファンド運用部門ディレクター、ブレット・マッカーシー 氏は17日、ブルームバーグ・ニュースとの電話インタビューで、ショ ッピングセンターなど日本の郊外型の商業施設について、投資の期待 利回りは少なくとも8%に上昇が可能だとの見方を示した。現在は

6.8%程度で2004年以来の高水準にあるとしている。

マッカーシー氏は、日本の商業施設について「今後半年間、投資 家は市場をより注意深く見て、自身のポジションをとるべきだ」とし、 「これから6か月から12カ月間は、最も良い機会の可能性があるだろ う」と語った。同氏は「3月から9月には日本で売買が増える」とみ ている。

商業施設の市況には消費の動向が大きく影響するが、その点につ いて、不動産業界の調査会社のIPDジャパンのマネージング・ダイ レクターの西岡敏郎氏は「オフィスなどと比べると店舗は投資リター ンの改善が目立っている。先行き景気が回復に向かうとの期待から消 費が活発になっていることが店舗の状況に示されている」と指摘した。

日本不動産研究所がまとめた09年10月時点の東京都中央区の商 業店舗ビル(銀座地区、都心型高級専門店)の期待利回りは、市況の 低下を受けて4.6%と4年半ぶりの高水準となった。

08年秋のリーマンショック以降の世界的な景気悪化で、日本の不 動産市場への投資資金の流入が伸び悩むなか、足元では不動産市況の 改善を示す動きも出てきた。

みずほ信託銀行系の不動産調査会社、都市未来総合研究所の調査 によると、日本版不動産投資信託(Jリート)の上場41投資法人の物 件取得はリーマンショック以降激減し、09年8-10月は3カ月連続で ゼロだったが、11月には16件(合計297 億円)、12月も12件(同367 億円)を取得した。

このうち商業施設の取得件数は、調査会社アイビー総研のデータ によると、09年(1-12月)は5件と、件数が最も多かった07年の 34件から大幅に減少した。

チャレンジャー・ライフは、豪州の金融サービスのチャレンジャ ー・フィナンシャル・サービシス・グループの傘下で、運用総額は約 60億豪ドル(4890億円)。同社は570億円規模の日本の商業不動産を 保有している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE