ウィルコム:社債350億円がデフォルトに、会社更生法申請で

米投資会社カーライル・グループ 傘下のPHS会社ウィルコムが発行した普通社債350億円がデフォル ト(債務不履行)となった。同社が18日、東京地裁へ会社更生法の 適用を申請したのに伴い、同社の無担保債権の支払いが停止されるた めだ。

ウィルコムは、2009年9月24日に私的整理である事業再生ADR (裁判外紛争解決)手続きに入ったが、その時点では、同社社長室広 報担当の柿島京子課長補佐は、ブルームバーグ・ニュースの取材に対 して「社債権者は、事業再生ADRの申請の対象外で今後、個別に対 応していく」としていた。

ブルームバーグ・ニュースの調べでは、事業再生ADRを申請し た企業の社債がデフォルトになった事例は、日本エスコン債(80億 円)、日本航空債(670億円)に次いで3件目。日本航空はウィルコ ムと同様 にADR申請後、会社更生法を申請して法的整理となった。

ウィルコムのデフォルトした社債は、2005年6月に発行した第1 回債で年限は7年。満期は12年6月27日。主幹事は、みずほ証券が 事務幹事を務め、モルガン・スタンレー証券が共同主幹事だった。

野村証券の宇野篤クレジットアナリストは、社債市場への影響に ついて、「デフォルトの金額も大きくなく、昨年9月にすでに、CC C格と債務不履行となる可能性が大きい水準まで格下げされている ので、影響は限定的だろう」と語った。

宇野氏はまた、今回の件で「事業再生ADRは延命措置にすぎず、 さらに、非上場でファンドが株主である企業に対しては、銀行の態度 は厳しいものとなる教訓を得た」という。規制当局からの後ろ盾があ りながらデフォルトに至ったことでは、「国家の企業への関与が依然 よりも弱くなっていることを示すもの」と指摘した。

格付投資情報センター(R&I)と日本格付研究所(JCR)は 18日、ウィルコムの格付けをそれぞれ、CC、CからDに引き下げた。 社債発行時の格付けは、R&IがBBB、JCRがBBB+としてい た。「D」の定義は債務不履行。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE