米国株:続伸、経済統計や企業決算好感-ダウ40ドル高

米株式相場は続伸。企業決算が好 調だったほか、鉱工業生産指数や住宅着工件数が市場予想を上回った ことで、景気回復に対する信頼感が増した。S&P500種株価指数は 前日、昨年11月以降で最大の上げとなっていた。

世界最大の農業機械メーカー、ディーアが高い。同社の2009年 11月-10年1月(第1四半期)決算は、原材料コストの低下が寄与 し増益となった。自然食品小売りで米最大手のホール・フーズ・マー ケットも上昇。同社は2010年9月期の利益見通しを上方修正した。

午後には米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会 (FOMC、1月26―27日開催)の議事録を公表。FOMCメンバ ーが2兆2600億ドルに膨らんだバランスシートをいつ、どのように して縮小するかを議論したことが明らかになったが、株式相場は上昇 を維持した。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1099.51。終値とし ては、2日以来の高値となった。ダウ工業株30種平均は40.43ドル (0.4%)高の10309.24ドルと、約1カ月ぶりの高値。

ファースト・ソース・インベストメント・アドバイザーズで25億 ドル相当の資産運用に携わるジェーソン・クーパー氏は、「これまで企 業決算は比較的好調で、きょうのディーアなど力強い数字も一部で見 られる」と指摘。「経済指標は景気の改善を示しており、われわれは 正しい方向に向かっている。ただし、まだ先は長い」と述べた。

住宅着工、鉱工業生産

1月の住宅着工件数は59万1000戸と、ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミストの予想中央値58万戸を上回った。また1 月の鉱工業生産は前月比0.9%上昇と、こちらも市場予想の平均値 (0.7%上昇)を上回った。

ニュージャージー州最大の住宅建設会社、ホブナニアン・エンター プライゼズは5.6%高の4.18ドル。バンク・オブ・アメリカ(BO A)は、ホブナニアンの投資判断を「買い」で始めた。

ヘネシー・アドバイザーズのニール・ヘネシー氏は、「市場の状態 は良好で、景気も回復してきている」と指摘。「企業が経済を主導して いる」と語った。

「近い将来」

FOMC議事録によれば、一部のFOMCメンバーは「近い将来」 に資産を売却し始めるよう主張した。FOMC出席者はFRBの資産と 金融機関の超過準備を「時間をかけて顕著に」圧縮し、FRBの資産を 従来のように米国債に絞ることで合意した。合意は全会一致だった。

投資調査チャンネル・キャピタル・リサーチ・ドット・コム(ニュ ージャージー州シュルーズベリー)のチーフ投資ストラテジスト、ダ グ・ロバーツ氏は「議事録はインフレが依然としてFRBの主な懸念 材料になっていないことを示している」とした上で、「FRBの最大 の関心事は、現在あらゆる所に供給している流動性の対象を銀行のみに いかに絞り込むかということだ。再び深刻なリセッション(景気後退) に陥ることなくこれを実行する方策を検討しているはずだ」と語った。

ディーア、ホール・フーズ

ディーアは5%高の56.48ドル。同社は10年10月通期の純利 益予想を約13億ドルと、従来予想の9億ドルから上方修正した。

ホール・フーズは13%上昇の34.35ドルと、上昇率はS&P 500種の構成銘柄中で最大となった。同社は通期の利益見通しを1株 当たり1.20-1.25ドルと、従来予想の1.05-1.10ドルから引き 上げた。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト16人の予想 平均値は1.09ドル。JPモルガン・チェースはホール・フーズ株の 投資判断を「オーバーウエート」に指定。従来の「ニュートラル」から 引き上げた。

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