2月17日の米国マーケットサマリー:株やドルが上昇、経済指標受け

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3611 1.3770 ドル/円 91.22 90.14 ユーロ/円 124.16 124.12

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,309.17 +40.36 +.4% S&P500種 1,099.50 +4.63 +.4% ナスダック総合指数 2,226.29 +12.10 +.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .85% +.05 米国債10年物 3.74% +.08 米国債30年物 4.70% +.07

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,120.10 +.30 +.03% 原油先物 (ドル/バレル) 77.50 +.49 +.64%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが円に対して2週間ぶりの高 値に上昇した。米住宅着工件数や鉱工業生産指数が予想よりも良好だ ったほか、連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で当局者が米連邦 準備制度理事会(FRB)のバランスシート縮小について議論してい たことが明らかになり、ドルへの買いが膨らんだ。

ユーロは対ドルで下落。ドイツ連立与党の1つであるキリスト教 社会同盟(CSU)のゼーホーファー党首がギリシャ支援に反対し たことが嫌気された。

円はブラジル・レアルや南アフリカ・ランドを含む主要通貨すべ てに対して下落。米景気回復の兆候が高利回り資産の需要を押し上 げた。

BNPパリバの為替ストラテジスト、セバスチャン・ゲーリー氏 は、FOMC議事録は「金利についてタカ派的な見方を示すものと 受け止められ、円売りドル買いが強まった。米国の経済統計は欧州 に比べると明るいサプライズが多い」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時3分現在、ドルは円に対して1.2%値 上がりして1ドル=91円22銭(前日は90円14銭)。一時は今月3 日以来の高値91円26銭まで買い進まれた。ユーロは対ドルで1.2% 値下がりして1ユーロ=1.3610ドル(前日は1.3770ドル)。この日 は1.3788ドルと11日以来の高値をつける場面もあった。ユーロは 対円で1ユーロ=124円17銭(前日は124円12銭)。、

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。企業決算が好調だったほか、鉱工業生産指数 や住宅着工件数が市場予想を上回ったことで、景気回復に対する信頼 感が増した。S&P500種株価指数は前日、昨年11月以降で最大の上 げとなっていた。

世界最大の農業機械メーカー、ディーアが高い。同社の2009年 11月-10年1月(第1四半期)決算は、原材料コストの低下が寄与 し増益となった。自然食品小売りで米最大手のホール・フーズ・マー ケットも上昇。同社は2010年9月期の利益見通しを上方修正した。

午後には米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会 (FOMC、1月26―27日開催)の議事録を公表。FOMCメンバ ーが2兆2600億ドルに膨らんだバランスシートをいつ、どのように して縮小するかを議論したことが明らかになったが、株式相場は上昇 を維持した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.4%高の1099.51。ダウ工業株30種平均は40.43 ドル(0.4%)高の10309.24ドル。

ファースト・ソース・インベストメント・アドバイザーズで25億 ドル相当の資産運用に携わるジェーソン・クーパー氏は、「これまで企 業決算は比較的好調で、きょうのディーアなど力強い数字も一部で見 られる」と指摘。「経済指標は景気の改善を示しており、われわれは 正しい方向に向かっている。ただし、まだ先は長い」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。2年債は1週間ぶりに低下した。連邦公開市 場委員会(FOMC、1月26―27日開催)の議事録で、一部メンバ ーが「近い将来に」資産売却を始めるよう主張したことが示され、売 りにつながった。

年限の長い国債が特に下げた。この日発表の米鉱工業生産指数 や住宅着工件数が予想を上回ったことも弱材料。米フィラデルフィ ア連銀のプロッサー総裁は講演で、米経済成長が力強さを増すにつ れ、米連邦準備制度理事会(FRB)は保有する1兆2500億ドル相 当の住宅ローン担保証券(MBS)の一部売却を始めるべきだと語 った。米財務省は来週入札を実施する中長期債の発行額を18日に発 表する。

SEIインベストメンツで80億ドル相当の資産運用に携わるシ ョーン・シムコ氏は「住宅市場が底を打ち、一段と強固な回復への 基盤が整ったかもしれないとの楽観で、国債市場はより軟調になっ た」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時10分現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇の3.74%。(表面利率3.625%、 2020年2月償還)価格は20/32下げて99 2/32。2年債利回りは4 bp上昇の0.84%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸、一時4週間ぶり高値まで買い進 まれた。ギリシャ財政赤字への懸念が代替投資として金の需要を押し 上げるとの見方が広がった。

ユーロ建て金相場はこの日最高値を記録した。欧州連合(EU) 加盟国の財務相がギリシャの財政赤字縮小支援策について合意しなか ったのが背景。

資産家ジョージ・ソロス氏のソロス・ファンド・マネジメント は、金連動型ETF(上場投資信託)としては最大の「SPDR ゴールド・トラスト」の持ち高を2009年10-12月(第4四半期) に2倍以上に増やしたことが、米証券取引委員会(SEC)のデ ータで明らかになった。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドデ ィーラー、フランク・マギー氏は「金がユーロに対する長期的 な懸念から恩恵を受けているのは明らかだ。資金がユーロから金へ 流れ込んでいる。金とドルのトレンドが同じ方向になる可能性がある」 と語った。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は上昇し、2週間ぶりの高値を付けた。 予想を上回る企業決算を好感して株価が上昇したほか、米経済指標が 世界景気の回復加速を示唆したことが背景。

原油は一時1.1%上昇した。1月の米鉱工業生産指数が前月比で 上昇したことが背景。株価も値上がりした。原油相場は前日に4カ月 ぶりの大幅上昇を記録した。ドルの対ユーロでの下落や株高がきっか けだった。

BNPパリバ・コモディティ・フューチャーズのエネルギー担当 シニアアナリスト、トム・ベンツ氏は「世界経済は改善しており、需 要が増加するとの見方が広がっている」と指摘。「原油相場を10ドル 動かすのに需要関連のニュースはもはや必要ない。センチメントの変 化だけで十分だ。次の目標は1バレル=80ドルだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比32セント(0.42%)高の1バレル=77.33ドルで終了した。一時 は77.82ドルと、3日以来の高値を付ける場面もあった。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212-617-3007

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE