次期ECB総裁、「ウェーバー氏本命」の市場観測にイタリアがくぎ

欧州中央銀行(ECB)の次期総 裁の人選をめぐりドイツの優位が固まりつつある中で、イタリアはこ の見方に反論。あらためて自国候補の適切性を主張した。

イタリアのトレモンティ財務相は16日、ポルトガル中銀のコン スタンシオ総裁が次期ECB副総裁に指名されたことが、イタリアか ら総裁を出すことを望む同国のチャンスを後退させたとの見方に異を 唱えた。

同財務相はブリュッセルで、「イタリアには現在も今後も最高の候 補がいる。国の大きさに基づく原則などない。北と南についての原則 もない」と述べた。

エコノミストらは、コンスタンシオ総裁がECB次期副総裁に指 名されたことで、次期総裁にはイタリア中銀のドラギ総裁ではなくド イツ連邦銀行のウェーバー総裁が選ばれる可能性が高まったとみてい る。コンスタンシオ総裁は成長を重視する傾向があり南欧出身。イン フレにタカ派でドイツ出身のウェーバー総裁との組み合わせはバラン スがいいからだ。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) の欧州担当チーフエコノミスト、ジャック・カイユ氏は、「ウェーバー 総裁で決まりのように見える。力量とは無関係だ。ウェーバー、ドラ ギ両氏とも非常に高い能力がある。しかし、総裁人事では政治的な駆 け引きと国籍が極めて大きな役割を演じる」と語った。

一方、BNPパリバのユーロ圏担当チーフエコノミスト、ケン・ ワトレット氏(ロンドン在勤)は、「現時点ではウェーバー総裁が本命 のように見えるが、過去にも例がある通り、早い段階で最有力に浮上 した候補が逃げ切るとは限らない」と指摘した。

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