蘭INGの10-12月:赤字、政府への返済向け引当金響く

オランダの金融サービス最大手、 INGグループの2009年10-12月(第4四半期)決算は、オラ ンダ政府への追加支払いに向け9億3000万ユーロ(約1150億円) を引き当てたことが響き、赤字となった。同社は金融危機のさなか、 政府の救済を受けた。

17日の同社発表によると、第4四半期の純損益は7億1200万 ユーロの赤字。37億1000万ユーロの損失を計上した前年同期に比 べ赤字幅は縮小した。ブルームバーグがまとめたアナリスト12人 の予想平均では3億7600万ユーロの赤字が見込まれていた。同社 は昨年10月に、一時費用について発表していた。

INGは08年にオランダ政府から100億ユーロの公的資金注 入を受けた。同社は昨年12月にその半分を返済した。政府はIN Gが保有する米住宅ローン関連資産への保証も提供した。欧州連合 (EU)は昨年11月に、INGへの政府救済を承認。承認の条件 は保険事業と米国のオンラインバンキング事業の売却、および216 億ユーロ相当の住宅ローン資産に対する保証について、リスク移転 の代金を政府に支払うことだった。

ヤン・ホーメン最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「10 年は移行の年となるだろう。銀行と保険事業の分離で、困難もある だろう」と説明した。

INGとオランダ政府は1月に、EUの行政・執行機関である 欧州委員会の決定について異議を申し立てる方針を示した。ING は欧州委の競争委員会が政府救済の額を算定した方法などについて 異議を唱える方針だとしていた。

INGは株主割当増資によって75億ユーロを調達し昨年12月 に公的資金の一部を返済した。INGとオランダ政府は公的資金の うち最初の50億ユーロの返済について上乗せ額の縮小で合意した が、EUはこれを政府からの追加支援と見なし20億ユーロ規模と 算定したという。

欧州委のジョナサン・トッド報道官は1月28日に、「欧州委の 決定は法律上全く問題がないと確信している」と述べていた。

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