アマゾンの電子書籍市場シェア低下へ、競争激化で-クレディ・スイス

インターネット通販最大手の米ア マゾン・ドット・コムは今年、電子書籍販売で市場シェアが昨年の 90%から70%に低下する公算が大きい。クレディ・スイス・グループ のアナリストが指摘した。米アップルのタブレット型コンピューター 「iPad」やグーグルとの競争激化を理由に挙げている。

16日付のリポートで同時にアナリストらは、アマゾンは今年、電 子書籍の売り上げを2億4800万ドル(約220億円)と、前年の1億 3500万ドルから83%伸ばすとの見通しを示した。ただ2015年までに ついてみると、同社の売り上げは7億7500万ドルに拡大するものの、 シェアは35%に低下すると予想した。

クレディ・スイスのアナリスト、スペンサー・ワン氏らは「将来 的に、アップルとアマゾン、グーグルで電子書籍市場シェアを分けると のシナリオを想定している」という。

業界全体では、書籍販売全体に占める電子版の割合は15年までに 20%まで拡大すると予想。09年実績は約1%、今年は約3%が見込ま れている。

一部の出版社は電子版の価格決定権の強化を求める姿勢を打ち出 しており、アマゾンは今後さらに電子版の値上げ圧力にさらされる可能 性が高いとアナリストは指摘する。アマゾンの電子書籍端末「キンドル」 で購読する電子版新書籍の多くは価格が9.99ドルだが、一部の出版社 の希望価格は12.99-14.99ドル。アマゾンは先月、出版社マクミラン の電子版の書籍について価格決定の面で一部譲歩を発表している。

アップルはiPad向けの電子書籍について、出版社に売り上げ の70%を支払い、同社はその残りを獲得する方針を表明。クレディ・ スイスのアナリストは、マクミランなどの出版社はこうしたアップルの ようなシステムが望ましいと考えていると指摘した。

アマゾン株はこの日の米株式市場で2.13ドル(1.8%)安の

117.53ドルで終了。今年これまでに13%下落している。

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