中国の預金準備率、年内さらに引き上げも-クレディ・スイスの陶氏

クレディ・スイス・グループは、 過去1カ月で2回にわたって預金準備率を引き上げた中国の金融政策 について、年内に準備率をさらに引き上げるだけでなく、利上げを実 施する可能性も高いとの見方を示した。

中国人民銀行(中央銀行)は12日、市中銀行の預金準備率を25 日から50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げると発 表した。クレディのエコノミスト、陶冬氏は17日付のリポートで、「象 徴的な意味はあるが、実体経済への影響は限定的である公算が大きい」 と分析。年内に預金準備率がさらに100bp、貸出・預金金利につい ては81bp引き上げられると予測した。

陶氏は「この動きは警告とみられる。人民銀が近い将来は利上げ ではなく、量的引き締めに重点を置くという当社の見方は変わってい ない」と説明した。

リポートによれば、中国の商業銀行は2009年末時点で預金の約

3.1%相当の超過準備を保有しており、直近の準備率引き上げが融資継 続能力を損なうことはなさそうだ。ただ、準備率が平均を下回る銀行 には影響が出る恐れがあるという。

陶氏は、消費者物価指数(CPI)上昇率が3%を「確実に上回 る」場合にのみ、人民銀は政策金利の引き上げに踏み切る可能性があ るが、7-12月(下期)に起こりかねないと述べた。中国のCPIは 1月に前年同月比1.5%上昇した。

陶氏はまた、短期的に人民元が対ドルで上げる「可能性はほとん どない」としながらも、下期までには3-5%上昇する可能性がある と予想している。

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