モビアス氏:中南米株は1カ月で反発、年内に最高値更新の公算大

テンプルトン・アセット・マネ ジメントの会長を務める著名投資家マーク・モビアス氏は、中南米 株が1カ月以内に反発し、年内に最高値を更新する可能性が高いと みている。

モビアス氏は、チリのサンティアゴからの電話インタビューに 16日応じ、ブラジルとメキシコ、ペルー、コロンビアの株式を購 入しているほか、「適切な価格」でチリ株を買い増す計画だと語っ た。

新興市場資産340億ドル(約3兆円)を運用する同氏は「現在 の調整局面後、中南米市場では相場が上向く。市場の大半で、相場 が過去の高値からすっかり離れているためだ。特にブラジル情勢は 非常に楽観視でき、これが中南米全域の国々に波及する」と説明。 中南米株の指標は年内に「きっと」最高値を付けるだろうと述べた。

MSCI新興・中南米指数は今年これまでに6.9%下落。中国の 融資引き締め懸念やギリシャの債務問題が影響した。同指数が 2008年5月に付けた過去最高値を超えるには36%上昇する必要が ある。昨年の上昇率は98%で、約20年間で最高だった。16日は 前日比1%高の3833.04。

ブラジル株の指標、ボベスパ指数は08年5月の最高値を抜くの に12%の値上がりが必要。16日のブラジル市場は祝日のため休場。 チリのIPSA指数は今月に入って最高値を更新済み。アルゼンチ ンのメルバル指数、メキシコのボルサ指数、コロンビアのIGBC 指数はそれぞれ1月に最高値を付けた。

モビアス氏は「強気相場の局面にあることは間違いない」とし た上で、これまでの上昇は企業収益に対する投資家不安を考えると 行き過ぎで、「市場は調整が必要な状況下にある」と語った。ブル ームバーグがまとめたデータによると、MSCI中南米指数の株価 収益率(PER)は17.8倍と、過去10年間の月間平均13.7倍を 上回っている。

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