原発関連株が人気化で急騰、米政府が原発新設後押し-政府融資保証

(株価情報を更新、アナリスト見解を文末に追記します)

【記者:鷺池 秀樹、中山 理夫】

2月17日(ブルームバーグ):圧力容器用鋼板を手掛ける日本製鋼 所やプラント関連機器が主力の木村化工機の株価が急騰。米政府が原 子力発電所の新設を後押しする方針を明らかにしたため、米国での原 発新設再開の期待から関連銘柄に投資資金が流入した。

日製鋼は一時前日比6.3%高の1080円、木村化工は同11%高の 888円まで買われ、ともに東証1部上昇率上位に並ぶ。このほか、東 芝は売買代金1位で一時4.7%高の447円まで上昇。東芝株に連動し、 プラント据付工事などを担う東芝プラントシステムも3.5%高の1039 円と高い。日立製作所も2.4%高の302円まであった。

東証2部でも、原発向け高温高圧バルブなどに強みを持つトウア バルブグループ本社が6.9%高の1945円、岡野バルブ製造が2.8%高 の841円まで上げ、原発向けアクチュエーターを手掛ける日本ギア工 業は15%高の460円と上昇率トップ。日ギアについては、売買高がす でに8万8000株と過去半年の1日当たり平均の10倍以上に及ぶ。

オバマ米大統領は16日、米電力会社サザンがジョージア州に建設 を計画しているボーグル原子力発電所に83億ドル(約7480億円)の 政府融資保証を供与すると発表した。米国での原子力発電の拡大は雇 用の増加につながるほか、クリーンなエネルギー源への依存度を高め るという目標の達成に寄与するとの考えを示した。

米国では1979年のスリーマイル島の事故以来、新たな原発は認可 されていなかった。今回政府保証が付くことになったボーグル原発を 受注しているのは、東芝傘下の米ウエスチングハウス。

みずほインベスターズ証券の石田雄一アナリストは、日本の原発 関連銘柄の代表格である東芝について「世界的に原発新設の機運が高 まっており、その中で東芝は米国を本命の市場と位置付けており、今 回の政府保証の発表は今後の事業の柱となる原子力事業にとって大き な追い風」との見方を示した。ただ、一方の事業の柱である半導体分 野での回復が進まず、「このまま上昇が続くかは疑問で、こうしたニュ ースへの反応に見られるようにボラタイルな動きを見せるのではない か」とも話している。

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