OPEC:生産目標順守率が一段と低下へ、原油価格回復で-英BP

欧州石油最大手、英BPのチーフ エコノミスト、クリストフ・ルール氏は、原油価格が回復するにつれ石 油輸出国機構(OPEC)の生産目標順守率は一段と低下するとの見方 を示した。

ルール氏は15日、ロンドンでのインタビューで、「価格が高くて 余剰生産能力がある場合、こっそりと原油を売却しようというインセン ティブが増す。過去の例でもいつもそうだ。ある時点でこれが起きると は思うが、いつになるかは分からない」と述べた。

国際エネルギー機関(IEA)によると、1月の生産目標順守率は 昨年12月の61%から58%に落ちた。原油価格はリセッション(景気 後退)を背景に2008年12月に1バレル当たり32.40ドルに下落した 後、景気の回復につれ前年同期の2倍以上の水準に戻している。OPE Cは08年12月に、余剰生産能力を削減し価格てこ入れを図るため、 過去最高の14%減産に踏み切った。

ルール氏によると、世界の余剰生産能力は日量約600万バレルで、 価格急落前の200万バレルを依然大きく上回っている。世界最大の原油 輸出国サウジアラビアは減産の約3分の2を担い、OPEC加盟12カ 国の減産に貢献した。

ルール氏は「OPECは生産目標を極めてよく順守している。減産 は特定の数カ国に偏っており、これらの国の財政状況は悪くない。少な くとも今年と来年は、生産目標順守率は比較的高水準を保つのではない か」と予想した。

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