大日本スクリン:半導体来期下期受注は不透明、ギリシャ問題など懸念

半導体・液晶パネル製造装置などを 手がける大日本スクリーン製造の橋本正博社長は来期(2011年3月期) の半導体製造装置受注について、下期からは減少に転じる懸念があると の見方を示した。ギリシャの財政赤字問題などが影響し、世界景気の2 番底リスクなどを警戒している。

橋本氏は16日、京都市内の本社でブルームバーグ・ニュースのイ ンタビューに対し、下期受注については、半導体各社の投資計画が出そ ろっていないこともあり、「現時点ではなかなか見えてこない。横ばい か、逆にやや弱含みかもしれない」と話した。具体的な数字目標につい ては言及を避けた。

同氏は一部のキャッシュリッチ企業を除いて銀行やファンドなど から自由な資金調達ができる半導体メーカーが減っていると指摘。「今 回はいつものシリコンサイクルでは説明できない落ち込み。何か起きれ ばメーカー側で投資を見合わせようという動きにつながる可能性もあ る」と慎重にみている。

大日本スクリーンは今期(10年3月期)、2年連続の最終赤字とな る見通し。同社は2月、通期純損益を105億円の赤字と、従来予想から 13%上方修正すると発表した。パソコンやスマートフォン、液晶テレビ 向けなどで半導体微細化への設備投資が増えたと説明。前提となる第4 四半期(1-3月)の為替レートは1ドル=90円、1ユーロ=125 円 を想定している。

ギリシャの財政悪化などで、世界景気の不安定要因を懸念する声が 増えている。為替市場では欧州のソブリンリスクに対する警戒感からユ ーロは2月5日に対円で1ユーロ=120円71銭と約1年ぶりの安値を 付けた。

来期上期は堅調

08年秋のリーマン・ショック以降の世界的な半導体関連の設備投 資の落ち込みで、同社の半導体製造装置の受注高は、昨年1-3月期に は75億円まで減少。その後、台湾の半導体メーカーによる投資復活な どで同7-9月期は343億円、10-12月期も340億円まで回復した。

橋本氏によると、今年1-3月期も「320億円から360億円ぐらい」 で推移。国内外の半導体各社の設備投資計画からみると、4-6月期と7 -9月期もほぼ同水準の340億円前後を維持できる見通しという。米マ イクロソフトの新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」の発売もあって パソコン需要が世界的に順調に伸びていることも追い風だと話した。

前期は連結売上高の3割弱を占める、もう一つの主要事業、液晶パ ネル製造装置の受注は、主に中国や台湾など海外メーカーから増えてい るという。橋本氏は受注高は昨年10-12月の68億円から、1-3月期 には100億-120億円になりそうだとし、「今年度は厳しかったが、足 元の受注が戻ってきた。来年度は高い伸びが期待できる」と話した。

--取材協力:小笹俊一 --Editor:Chiaki Mochizuki Hideki Asai

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