KDDIはジュピター出資で住商に対抗TOBを-投資家

国内通信2位KDDIがジュピター テレコム(JCOM)への資本参加を表明した後、住友商事がJCOM 株4割を株式公開買い付け(TOB)で取得すると発表した問題で、K DDI株主の中に同社が対抗TOBを実施し経営権の取得を目指すべ きだとの声が出ている。

KDDIは先月25日、3617億円を投じて米メディア大手リバティ ーグローバルが保有するJCOM株37.8%を取得すると発表。その後、 金融庁からTOBを経ずに3分の1以上を取得するのは金融商品取引 法に抵触する恐れがあるとの指摘を受け、今月12日には議決権を持つ 株式取得を31.1%に抑えるとの変更を発表した。

KDDIを含む日本株を保有するしんきんアセットマネジメント の鈴木和仁ストラテジストは、「高額なコストをかけ、3分の1以下の 株式を取得するというのは中途半端だ。KDDIがJCOMとのシナジ ー効果を得るには、経営権取得を目指すべきで、買い付けを実施したほ うがいいだろう」と述べた。

また、KDDIを含め1兆7000億円の株式を運用するT&Dアセ ットマネジメントの杉山和宏アナリストは、「経営権を目指さないとい うのは寝耳に水。役員の派遣も難しいだろうし、物も言えない。プレミ アムを払った以上、50%以上を目指すべきだろう」と指摘した。

トヨタ自動車

これに対し、KDDIの糸山新一郎広報担当はJCOMへの出資で 住商への対抗TOBは考えていないと述べている。また、長尾哲副社長 兼最高財務責任者(CFO)も15日午後のブルームバーグ・ニュース とのインタビューでJCOMへの出資を予定通り実施すると話した。

KDDIの第2位の株主であるトヨタ自動車の広報担当である竹 内利理子氏は「今は状況が流動的なのでコメントは控えさせていただき たい」とし、KDDIのJCOMへの資本参加について、評価のコメン トを避けた。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「そもそもJCOMに投 資する意味があるのか考えるべきだ。TOB合戦になれば、高い買い物 になる」と述べ、「手を引くのが一番いいだろう」との見方を示した。 KDDIにはUBSがフィナンシャル・アドバイザーを務め、住商には ゴールドマン・サックスが就いている。

KDDI株の終値は前日比500円(0.1%)高の49万4000円。住 商は同44円(4.4%)安の967円。JCOMは同1万5000円(17%) 高の10万5000円だった。

--共同取材 駅義則 Editors: Chiaki Mochizuki Kazu Hirano

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