2月16日の米国マーケットサマリー:株と金、原油上昇

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格  前営業日 ユーロ/ドル 1.3770 1.3598 ドル/円 90.16 90.02 ユーロ/円 124.14 122.38

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,268.81 +169.67 +1.7% S&P500種 1,094.87 +19.36 +1.8% ナスダック総合指数 2,214.19   +30.66 +1.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .79% -.03 米国債10年物 3.66% -.03 米国債30年物 4.63% -.01

商品 (中心限月)       終値  前営業日比  変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,119.80 +29.80 +2.73% 原油先物 (ドル/バレル) 77.09 +2.96 +3.99%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで5日ぶりに 反発。ギリシャ財政問題を背景とした最近のユーロ下落は速過ぎて 長続きしないとの見方が背景。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数はここ1週間での最低水準に下げた。投資家は商品や株、 その他リスク資産に買いを入れた。

ギリシャのパパンドレウ首相は財政赤字縮小に必要な改革を 実行する準備はできていると表明し、この改革が同国を「近い将来」 に経済的苦境から救い出すだろうとの認識を示した。

UBSの為替ストラテジスト、アメリア・ブルドー氏は「一部 にリスクを取る動きが戻った。ギリシャについて否定的なニュース はなく、それがユーロ上昇につながった」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時7分現在、ドルはユーロに対して1 ユーロ=1.3764ドル。一時は前営業日比1.3%安の1.3776ドル まで下げた。ドルは円に対して1ドル=90円25銭(前営業日は 90円2銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。主要株価指数は昨年11月以降で最大の上 げとなった。ニューヨーク地区の2月の製造業活動がここ4カ月で 最も速いペースで拡大したほか、英銀バークレイズの決算が市場予 想を上回り、世界的な景気回復の加速が示されたことが背景。

USスチールとシェブロンが高い。商品価格の上昇が材料視さ れた。バンク・オブ・アメリカ(BOA)とシティグループは、バ ークレイズの決算を好感し買い進まれた。メルクも上昇。同社の 2009年10-12月(第4四半期)は、利益がアナリスト予想を上 回った。ショッピングモール所有で米2位の商業用不動産大手、ゼ ネラル・グロース・プロパティーズは、買収提案を受けたことが好 感され大きく値上がりした。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前営業日比1.8%高の1094.87。ダウ工業株30種平均は

169.67ドル(1.7%)上げて10268.81ドル。両指数とも上昇率 は昨年11月9日以降で最大となった。

ジョンソン・イリントン(ニューヨーク州オールバニ)のヒュ ー・ジョンソン会長兼最高経営責任者(CEO)は、「きょうの相 場の材料は決算だ。全体的に予想を上回った。またニューヨーク連 銀製造業景況指数は、明らかに予想よりも良い結果となった」と指 摘。「2010年がこれまでと違うのは、決算や経済指標が予想を上回 るということだ。きょうの数字はその良い例だ」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では利回り曲線が拡大し、過去最大に接近した。株 式相場の上昇に加え、ギリシャの政府当局者が同国の赤字削減は目 標を上回って進んでいるとし、欧州連合(EU)による救済を必要 としないと表明したことが背景にある。

米2年債と10年債の利回り差は一時2.89ポイントと、1月 11 日に付けた過去最大記録まで1ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)未満となった。ギリシャは財政健全化に向けた進展 状況を3月16日にEUの行政執行機関、欧州委員会に報告する。

BNPパリバ・セキュリティーズの金利ストラテジスト、サプ ラト・プラカシュ氏は「2年債利回りはソブリン債に対する懸念や それがもたらす不透明感で上昇が抑えられている」と指摘。一方、 「10年債は株式相場の値上がりや供給に圧迫されている」と述べ た。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時現在、2年債利回りは前週末比3bp低下の0.81%。 同年債(表面利率0.875%、2012年1月償還)価格は2/32上げ て100 4/32。10年債利回りは1bp低下の3.69%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は急伸、約3カ月ぶりの大幅高を記録 した。ギリシャ財政問題への懸念が、通貨に代わる投資として金へ の買いを押し上げるとの観測が広がった。

欧州連合(EU)の財務相らはギリシャに財政赤字削減に向け た圧力を強めたが、赤字を削減できない場合の同国救済の具体策は 示さなかった。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のトレーダー、 マット・ジーマン氏は、「フィアットマネーへの信頼が欠けており、 これが市場を左右している。ソブリン債の問題が大量にあり、紙幣 を増刷する国も多すぎる。金だけが今のところ保有したいと思う有 形資産だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前営業日比29.80ドル(2.7%)高の1オンス=

1119.80ドルで取引を終了した。中心限月の取引としては昨年11 月3日以来の大幅高だった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は上昇し、過去4カ月余りで最大の上げ となった。ドルがユーロに対して下落したことから代替投資先とし ての原油の魅力が高まった。

原油相場は一時前週末比で4.3%高。ユーロが対ドルで前日に 付けた9カ月ぶりの安値水準から回復したことが背景。2月のニュ ーヨーク連銀製造業景況指数が予想以上に上昇したことも、商品や 株式相場の押し上げにつながった。

ドイツ銀行のエネルギー担当主任エコノミスト、アダム・シミ ンスキー氏(ワシントンDC在勤)は「ユーロ高と株価の値上がり が原油相場上昇の要因だ。この日の値動きの背景には原油関連の材 料は何もない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前 週末比2.88ドル(3.89%)高の1バレル=77.01ドルで終了し た。一時は77.28ドルと、2月3日以来の高値を付ける場面もあ った。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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