NY外為:ユーロが大幅高、ギリシャ問題解決に期待

ニューヨーク外国為替市場では、 ユーロが対ドルで7カ月ぶりの大幅高を記録。ギリシャ当局者が同 国政府の財政赤字削減は計画以上に進展していると述べたほか、欧 州連合(EU)からの支援は必要としていないと述べたことがユー ロ買いにつながった。

ブルームバーグが調査する主要16通貨のうちカナダ・ドルと ノルウェー・クローネなどが対ドルで値上がりした。原油価格の上 昇で資源国通貨に対する需要が拡大した。

ギリシャのパパコンスタンティヌ財務相はブリュッセルで開 かれたEU財務相会合後に「支援策を受ける必要は実際のところな い」と述べた。

UBSの為替ストラテジスト、アメリア・ブルドー氏は「一部 にリスクを取る動きが戻った。ギリシャについて否定的なニュース はなく、それがユーロ上昇につながった」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時8分現在、ドルはユーロに対して

1.27%安の1ユーロ=1.3771ドル。前営業日は1.3598ドルだ った。下げ幅は昨年7月31日にドルが1.28%下げた時以来で最 大だった。ドルはカナダ・ドルに対して0.5%安。ノルウェー・ク ローネに対しては1.1%下落した。

ドルは円に対して1ドル=90円17銭(前営業日は90円2銭)。 ユーロは円に対して1.4%値上がりして1ユーロ=124円12銭、 前営業日は122円38銭だった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前 週末比2.88ドル(3.89%)高の1バレル=77.01ドルで終了し た。一時は77.28ドルと、2月3日以来の高値を付ける場面もあ った。

ユーロの見通し

ユーロは対ドルで昨年11月に1ユーロ=1.5144ドルの高値 を記録した。以来、ソブリン債の問題がユーロ圏の景気回復の妨げ になるとの懸念からユーロが売られ、これまで対ドルで9.1%下落 した。

商品先物取引委員会(CFTC)がまとめたヘッジファンドな どの大口投機の建て玉データによると、ユーロの下落を見越した建 て玉は2月9日に5万7152枚とユーロが導入された1999年以来 で最大となった。前週は4万3741枚だった。

トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメントのシニア 為替アナリスト、オマー・エシナー氏は「短期間の間に状況が大き く変わった。投資家はまだ心配しているが、悪材料の大半は出尽く し、ユーロ相場にもそれが反映されている」と述べた。

ユーロの相対力指数(RSI、期間14日)は前日に30を下 回り、相場の方向転換が近いことが示唆された。この日はブルーム バーグがまとめる主要16通貨のうち、ユーロは13通貨に対して 上昇した。

EUのギリシャ対応

EU加盟国の財務相は15日、ギリシャに対し、必要ならば追 加的な財政赤字削減措置を準備するよう求めた。財務相は、ギリシ ャが債務支払いに向け資金調達できなかった場合、同国を救済する との公約をどのような形で果たすのかという説明を拒否している。

ギリシャは3月16日に、EUの行政執行機関、欧州委員会に 対し、財政赤字を今年、国内総生産(GDP)比で4ポイント削減 する目標への取り組みを報告する。

欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)は16日、EU財 務相会合後の記者会見で、「ギリシャによる断固たる自助行為を前 提条件に、われわれはギリシャの苦境克服を支援することができる」 と語った。欧州委と欧州中央銀行(ECB)の当局者らが財政健全 化策の「実行状況をチェック」するために数日内にアテネを訪れる ことも明らかにした。

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