2月16日の欧州マーケットサマリー:株価急伸、ギリシャ債は下落

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3751 1.3598 ドル/円 90.22 90.02 ユーロ/円 124.07 122.38

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 244.38 +2.46 +1.0% 英FT100 5,244.06 +76.59 +1.5% 独DAX 5,592.12 +81.02 +1.5% 仏CAC40 3,669.04 +59.82 +1.7%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .97% -.00 独国債10年物 3.20% +.00 英国債10年物 4.04% -.03

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,115.25 +17.00 +1.52% 原油 北海ブレント 75.51 +3.00 +4.14%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は上昇。ダウ欧州600指数は6週間で最大の上げと なった。英銀バークレイズの2009年通期決算が市場予想を上回った ことが好感されたほか、金属価格の上昇を受けて鉱山株が買い進ま れた。

バークレイズはここ8カ月で最大の上げ。同行が16日発表した 09年通期決算は、投資銀行事業の好調と資産運用部門の売却が寄与 し、純利益が前年比で2倍以上に増えた。ドイツ銀行とBHPビリ トンも高い。アナリストによる投資判断引き上げが材料視された。

ダウ欧州600指数は前日比1%高の244.38で終了した。上昇率 は1月4日以来で最大。

CCRアクションズのファンドマネジャー、エリック・ブライ ンス氏は「企業は利幅を確保しており、決算内容は非常に良いとい える。全般的に状況は順調だ」とした上で、「それが株式市場にプ ラスとなっている。ただ、先行きに対しては慎重になっている」と 述べた。

16日の西欧市場では、18カ国中16市場で主要株価指数が上昇。 ダウ・ユーロ50種指数は前日比1.4%高、ダウ欧州50種指数は

1.2%上げた。

バークレイズは6.8%高の293.75ペンス。上昇率は昨年6月以 降で最大となった。

ドイツ銀行は3.7%上昇の45.77ユーロ。クレディ・スイス・ グループはドイツ銀の投資判断を「アウトパフォーム」に指定、従 来の「ニュートラル(中立)」から引き上げた。

世界最大の鉱山会社であるBHPビリトンは3.1%高の1973.5 ペンス。INGグループは、BHPの投資判断を「ホールド」から 「買い」に引き上げた。

◎欧州債券市場

欧州債市場でギリシャ国債相場は下落。欧州連合(EU)財務相 らが会合後に、ギリシャの財政赤字削減について具体的な支援措置 を発表しなかったことから失望が広 がった。

ギリシャ10年債利回りは一時、ほぼ3週間で最大の上げとなっ た。欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)は、EUにはユー ロ圏の安定を守る手段があると発言した。ユーロ圏財務相会合は15 日に財政健全化の追加措置を準備するようにギリシャに求めたもの の、この日のEU財務相会合では具体的なギリシャ向け救済措置が 示されなかった。ドイツ国債はこの日、前日からほぼ変わらずとな った。

DZ銀行の債券ストラテジスト、グレン・マルシ氏(フランク フルト在勤)は「ギリシャが引き続き主な材料になっており、最大 の問題であるのは明らかだ。財務相らが実際に何をするかは誰にも わからない」と述べ、「計画が決定し、全体像が見えてくるよう誰 もが願っている」と付け加えた。

ギリシャ10年国債の利回りはロンドン時間午後4時現在、前日 比19ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の6.43%。一 時は1月28日以来で最大の上昇となる場面もあった。同国債(表面 利率6%、2019年7月償還)価格は1.26ポイント下げ96.94。2年 債利回りは31bp上昇の5.46%と、10日以来で最高となった。

ドイツ10年債に対するプレミアム(上乗せ利回り)は18bp 拡大し323bp。先月には396bpに達し、ユーロ導入の1999年以 来の最大となった。過去10年の平均は57bpだった。

この日の独10年債利回りは3.21%、フランスの10年債利回り もほぼ変わらずの3.52%。

◎英国債市場

英国債相場は上昇。イングランド銀行(英中央銀行)のキング 総裁がインフレ率の大幅上昇は「一時的」であり、今後和らぐとの 見通しを示したことを受け、英中銀は当分利上げしないとの見方が 強まった。

10年債は4営業日ぶりに上昇。金利先物市場では政策金利が長 期にわたり低水準にとどまるとの見方が示唆された。この日発表さ れた1月の英インフレ率は3.5%に加速し、2008年11月以来の高水 準となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト30人の予想中 央値と一致した。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、オーラン ド・グリーン氏(ロンドン在勤)は、「金利変更の兆候はまったく 見えてこない」と述べた。この日発表の経済統計にもかかわらず、 「インフレは問題ではない」と付け加えた。

ロンドン時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.03%。同国債(表面利 率4.5%、2019年3月償還)価格は0.21ポイント上げ103.51となっ た。金利先物12月限は1.22%に低下し、過去最低となった。

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