英中銀総裁:インフレへの圧力は「下方向」-必要なら債券追加購入も

イングランド銀行(英中央銀行) のキング総裁は、インフレ率の大幅な上昇は「一時的」との見方を示 し、英経済に引き続きたるみ(スラック)があることからインフレは 今後に和らぐ見込みだ説明した。さらに、中銀は必要ならば債券購入 を再開する可能性があると重ねて表明した。

キング総裁は16日公表されたダーリング財務相あての書簡で、 1月のインフレ率について「これまでもそうであったように、金融政 策委員会(MPC)はこれがインフレ目標からの一時的な逸脱だとみ ている」と説明し、「短期的な要因が和らぐとともに余剰能力の影響が 積み上がることにより、インフレ率が今年7-12月(下期)に目標ま で低下する確率は半分以上だ」との見解を示した。

英政府統計局(ONS)がこの日発表した1月の英消費者物価指 数は前年同月比3.5%上昇し、2008年11月以来で最大の伸びとなっ た。中銀総裁は、消費者物価上昇率が中銀目標の2%を1ポイント超 上回った場合、財務相あての書簡でその抑制策を説明する義務が生ず る。

キング総裁はさらに、「最新の物価報告での予測は根本的な圧力が 下方向にあることを示唆している」と指摘し、「MPCはインフレ見通 しを2%の目標に沿った範囲に確実に保つため必要なあらゆる措置を 取る決意だ。資産買い取りプログラムの適切な規模を引き続き模索し、 見通し次第で追加の買い取りを実施する」と表明した。

ダーリング財務相はキング総裁への返答で、インフレ加速が「一 時的なもの」であるとの見方に賛同し、中銀政策に対する支持を表明 した。

イングランド銀は今月、2000億ポンド(約28兆2330億円)規 模の債券買い取りプログラムをいったん終了した。

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