英バークレイズ09年通期:純利益が倍増-下期も予想以上

英銀2位バークレイズの2009年通 期決算は、投資銀行事業の好調と資産運用部門の売却が寄与し、純利 益が前年に比べ2倍以上に増えた。

同行の16日の発表によると、純利益は93億9000万ポンド(約1 兆3260億円)と、前年の43億8000万ポンドから増えた。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたアナリスト14人の調査では87億8000万ポ ンドが予想されていた。

通期決算に基づいてブルームバーグが算出した7-12月(下期) 利益は75億ポンドに増えた。前年同期は26億6000万ポンド。ブルー ムバーグのアナリスト調査では67億2000万ポンドが見込まれていた。

同行はまた、ジョン・バーリー最高経営責任者(CEO)とロバ ート・ダイアモンド社長が前年に続きボーナスを辞退したことを明ら かにした。同日のロンドン市場で、バークレイズ株は一時9.7%高と、 昨年4月20日以来の大幅な上昇を演じた。

シルバ・リサーチ・ネットワーク(ロンドン)のアナリスト、ラ ルフ・シルバ氏は「英銀から本当に明るいニュースが出てきたのは3 年ぶりだ」と話した。

資産運用部門のバークレイズ・グローバル・インベスターズ(B GI)を昨年12月に米ブラックロックに売却したことが利益に寄与し た。BGI売却については差し引きで99億ドル(約8900億円)の利 益を計上した。投資銀行部門バークレイズ・キャピタルの税引き前利 益は前年から89%増え24億6000万ポンド。

報酬

発表によると、バーリーCEOとダイアモンド社長はボーナスの 受け取り辞退を取締役会に申し出て、取締役会がこれを了承した。同 行は投資銀行部門で、収入の38%を報酬に割り当てた。08年は44% だった。

貸倒引当金は81億ポンドと、54億ポンドから増えた。狭義の中 核的自己資本(コアTier1)比率は10%に上昇。バークレイズ・ キャピタルは18億ポンドの信用損失を負った。

バーリーCEOは発表資料で、「われわれは資本基盤を強化しレバ レッジを減らすとともに流動性の余剰を増やした」とし、「この結果、 将来の景気の弱さに対応できる一方で、機会が生じるに伴い当行の戦 略を実行し続けることができる」と説明した。

バークレイズの09年通期利益は、これまでに決算を発表した欧州 の銀行の中で最高となっている。

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