三井物:全米最大のシェールガス開発に参画-2700億円負担

三井物産は16日、三井石油開発 と共同出資する米Mitsui E&P USA LLCを通じて、アナダルコ・ペトロ リアムが米ペンシルベニア州のマーセラス・シェール地区で開発・生 産中のシェールガス事業に参画すると発表した。同事業は全米最大で世 界でも有数の規模という。

発表資料によると、三井物は事業権益の15.5%をアナダルコから 14億ドル(約1260億円)で取得する。同事業の開発総額は200億- 250億ドルで、三井物は少なくとも30億ドル(約2700億円)を負担す る。生産量は2018年から20年にピークを迎え日量3億6000万-4億 6000万立方フィートの見込み。生産期間は60年。

天然ガスはクリーンエネルギーとして世界的な需要拡大が見込ま れる上、技術革新によって低コストで大量生産することが可能になっ ている。マーセラス・シェール地区は埋蔵量が豊富で、大需要地である 米北東部に近いメリットがある。シェールガスは泥質岩に貯留されてい る天然ガス。

同プロジェクトへの参画はサハリン2天然ガスプロジェクト以来 最大の大型エネルギー案件。シェールガスは今後、米国の天然ガス需 要を担う供給源になる見通し。三井物は同プロジェクトからの天然ガ スをパイプラインを通じてニューヨーク州を含む米北東部に供給する。

三井物石油・ガス資源開発部の剱弘幸次長は都内で開かれた会見で 「シェールガスは在来型のガスよりも競争力がある」とし、「今後も米 国で有望な権益取得を目指す」と米国でのシェールガス事業拡大に意欲 を示した。

みずほインベスターズ証券のアナリスト、櫻井宏氏は「今後数年で、 米国は世界的にも有望なガス市場に拡大する。三井物産は米国のシェー ルガス開発に投資することで、既存のアジア市場でのLNG事業と両輪 で世界戦略を図るのではないか」との見解を示した。

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