米企業CEO、利益見通し引き上げペースが加速-アナリストと対照的

米企業の最高経営責任者(CEO) は少なくとも8年間で最も速いペースで利益見通しを引き上げている。 その一方で、アナリストの間では楽観論が後退。こうした傾向は、こ れまでS&P500種株価指数の上昇に先行して現れている。

米シリアル最大手ケロッグや医薬品卸売り米最大手マッケソンな ど、2010年1-3月期の業績見通しを上方修正した企業は10%に上 り、下方修正した企業は4.1%にとどまっている。富裕層向け資産運 用と調査を手掛けるビスポーク・インベストメント・グループによる と、この差は過去最大。一方、ブルームバーグのまとめによると、ア ナリストはここ1カ月で1-3月期の利益見通しを平均0.2%下方修 正している。

ウォール街の金融機関は今年、今後収益予想の引き上げを迫られ、 S&P500種の1月の月間ベースの騰落率が09年2月以来で最大の 下落率となった後の強気シグナルとなる可能性がある。前回企業が利 益予想を似たようなペースで引き上げ、アナリストが抑えた予想を出 していたのは04年の初めで、S&P500種は同年9%上昇した。

JPモルガン・ファンズ(ニューヨーク)の主任市場ストラテジ ストで4800億ドル(約43兆2000億円)の運用に携わるデービッ ド・ケリー氏は「ウォール街のアナリストは企業業績の本格的な回復 を予想するにはまだ非常に慎重だ」と述べ、「このことは株式相場が 割安なことを示している。企業業績が予想を上回る可能性は非常に高 い」との見方を示した。

S&P500種株価指数は1月19日に1年3カ月ぶりの高値を付 けた後、6.5%下落している。同指数構成企業が09年10-12月期に 平均60%の増益と、過去最長の9四半期連続の減益から回復したの とは対照的な動きとなった。

ブルームバーグの集計によると、S&P500種株価指数構成企業 の72%余りがアナリストの予想を上回る利益を計上。その割合は過 去2番目の高水準で、企業の間では楽観論が強まっている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE