堀場製株急落、今期経常増益率は4.3%どまり-市場の期待値に届かず

分析機器大手、堀場製作所の株価 が前日比7.7%安の2165円と急落。昨年11月4日(10%)以来、3カ 月ぶりの下落率となった。前期(2009年12月期)の経常利益が大幅減 益となったうえ、会社側は今期(10年12月期)も微増益と予想。業績 回復の鈍さを失望した売りが増加している。

同社が15日に発表した決算によると、前期の経常利益はその前の 期に比べて48%減の52億7400万円となった。自動車や半導体メーカ ーが収益悪化によって設備投資や研究開発投資を減らし、同社の分析・ 計測機器の売り上げが減少した。競争激化による単価下落も響いた。

一方、今期は経常利益が前期比4.3%増の55億円の見込み。半導 体業界などの持ち直しから売上高は8.1%増となるものの、営業外損益 の悪化(前期は1億3000万円のプラス、今期は10億円のマイナス)か ら経常利益段階では増益率が低下する。いちよし経済研究所の渡辺基久 アナリストは「増益の幅が小さいことが投資家にとってはディスアポイ ントメント(失望)だった」との見方を示した。

同社・経営管理部の上杉英太氏は「前期は1億円の為替差益が出た が、今期は慎重に3億円の差損を見込んだ。さらに支払い利息など雑費 用の増加も予定している」と述べた。上杉氏によると、営業外収支は過 去7億-8億円の赤字が通例化しており、「今期は08年12月期以前の 通常の年に戻っただけ」としていた。

今期の想定為替レートは対ドルが90円、対ユーロが130円。午前 の外国為替市場では円が対ドルで90円前後、対ユーロは122円台で推 移しており、対ユーロでは会社計画に比べて円高となっている。

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