ギリシャ財政危機によるユーロ安、ユーロ圏の輸出企業には追い風

ギリシャの財政危機を受けたユー ロ安がユーロ圏の輸出企業にとって追い風となっている。

ギリシャの財政赤字削減が難航していることから、ユーロは対ド ルで週間ベースでは5週続落と、ここ1年余りで最長の下落相場にな っている。印刷機メーカーの独ケーニッヒ・アンド・バウアーからタ イヤメーカーの仏ミシュラン、仏自動車大手ルノーに至るまで、ユー ロ圏の輸出企業はユーロ安によって製品を安く販売できるという恩恵 を受けている。

ミシュランのマネジングパートナー、ジャンドミニク・スナール 氏は「今後数年でユーロが対ドルでさらに値を下げれば、当社にとっ てはなお都合がいい」と指摘する。

16カ国が導入している単一通貨ユーロの下落は、ベルギーの小売 り企業デレーズ・グループや仏ソフトウエア大手のダッソー・システ ムズなど、米国での売上高が全体の半分以上を占める上場企業に一息 つく余地を与えている。エアバスの親会社である航空宇宙・防衛関連 企業EADSはこれまで、ユーロの対ドル相場が同社にとって「最大 の悩みの種」の一つだとしてきた。

ユーロ導入国の中で債務負担が最も重い国々は債務履行で苦戦す るとの懸念から、ユーロは今年に入り対ドルで5.1%下落している。 ギリシャの借り入れコストはドイツに比べて急上昇しており、弱い成 長と相まって赤字削減に向けた取り組みを阻害する可能性がある。

ブルームバーグがまとめたアナリスト40人を対象とした調査の 中央値では、ユーロは年末には1ユーロ=1.39ドルの水準で取引され ると見込まれている。RBCキャピタル・マーケッツの為替ストラテ ジスト、アダム・コール氏は、ギリシャが救済されればユーロは「1.40 ドル台前半」まで戻すとみている。

-- With assistance from Laurence Frost in Paris, Andrea Rothman in Toulouse, Jeroen Molenaar and Celeste Perri in Amsterdam and Marybeth Berger Sandell in Stockholm. Editors: Benedikt Kammel, David Risser

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 若林 有紀 Yuki Wakabayashi +81-3-3201-2263 Ywakabayash1@bloomberg.net Editor: Kanta Watanabe 記事に関する記者への問い合わせ先: Richard Weiss in Frankfurt at +49-69-92041-287 or rweiss5@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Benedikt Kammel at +49-30-700106230 or bkammel@bloomberg.net

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