ジェイコム株の売買が急増、会社側当惑-誤発注との見方も

人材サービスのジェイコムホールデ ィングス株の売買高が急増。住友商事が国内ケーブルテレビ最大手ジュ ピターテレコム(JCOM)を対象に株式公開買い付け(TOB)を実 施すると15日に発表しており、市場ではJCOMとジェイコムHの株 式をとり間違えたとの見方が出ている。

十字屋証券投資情報室長の岡本征良氏は「JCOM株と間違えたと の見方が出ている。目先筋がそれを分かりつつ追随してサヤ取りを行っ ている可能性もある」と述べていた。

午前は1768株が約定。過去1カ月間の平均出来高67株の26倍に 膨らみ、2009年7月3日(2579株)以来、約7カ月ぶりの高水準。こ の日は買い気配で取引をスタート、午前9時22分ごろに前日比8.6% 高の9万4500円で630株の売買が成立した。しかしその後は売り注文 も多く、1.7%高の8万8500円まで上げ幅を縮小した。午前終値は

2.8%高の8万9400円。

アナリストも間違えて同社を訪問

ジェイコム広報担当の我堂佳世氏は「当社から何も発表はしていな い。外部要因なのでこちらから何もすることはできない」と当惑気味に 話している。

我堂氏は「これまでにジュピターテレコムと間違えてアナリストが 訪問してきたこともある」とのエピソードを紹介、ケーブルテレビの不 具合などの問い合わせを受けることもあるという。「当社としては事業 の拡大に努めるのみ」と我堂氏は話していた。

ジェイコムH株は2005年12月8日に東証マザーズ市場に上場。み ずほ証券の発注担当者が「61万円で1株売り」とすべき注文を「1円 で61万株売り」と誤った注文を出し、売買初日に株価が乱高下した経 緯を持つ。ジェイコムHの本業は携帯電話業界やマルチメディア業界へ の人材サービス。

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